パモキサン錠【市販薬局はどこ?】買える場所(ドラッグストア・通販)と処方箋の必要性を徹底調査!

「あれ?もしかして…」とお子さんやご自身のお尻のかゆみで、「パモキサン錠」を探していませんか?
ぎょう虫駆除のお薬として名前を聞いたことがある方も多いかもしれませんね。
でも、いざドラッグストアに行っても見当たらない…。「パモキサン錠って、一体どこで売ってるの?」と困っている方もいらっしゃるでしょう。
こんにちは!医薬品の販売情報を日々リサーチしている、筆者の「どこストア」です。
この記事では、パモキサン錠がどこで買えるのか、市販の薬局から通販サイトまで、あなたの疑問をすべて解決します!先に結論を言うと、実は…。
この記事を読めば、パモキサン錠探しのゴールがはっきり見えますよ!
・大手ドラッグストア(マツキヨ・ウェルシアなど)でのパモキサン錠の販売状況
・ドン・キホーテやコンビニエンスストアでの取り扱いはある?
・Amazon・楽天・Yahoo!ショッピングなど通販サイトでの最安値は?
・【注意点】個人輸入代行サイトで購入するのは危険?
- パモキサン錠は「市販薬」?処方箋なしで買えるかをまず確認!
- 大手ドラッグストア(マツキヨ・ウェルシアなど)でのパモキサン錠の販売状況
- ドン・キホーテやコンビニエンスストアでの取り扱いはある?
- Amazon・楽天・Yahoo!ショッピングなど通販サイトでの最安値は?
- 【注意点】個人輸入代行サイトで購入するのは危険?
- パモキサン錠の価格を比較!販売店ごとの値段の違いをチェック
- そもそもパモキサン錠とは?何に効く薬なのかを解説
- パモキサン錠の効果的な飲み方と飲むタイミングは?
- 使用上の注意点と副作用!知っておくべきリスク情報
- パモキサン錠がない場合の代用薬・類似の市販薬はある?
- 購入前に確認!パモキサン錠の在庫を確実に探す方法
- まとめ:パモキサン錠の最も確実でお得な購入ルート
パモキサン錠は「市販薬」?処方箋なしで買えるかをまず確認!

まず、みなさんが一番知りたい核心の部分からお話ししますね。
「パモキサン錠を近所の薬局で買いたい!」と思っている方、ごめんなさい…。
結論から言うと、パモキサン錠は「市販薬」ではありません。
えー!そうなの!?
そうなんです。パモキサン錠は、「医療用医薬品」というカテゴリに分類されるお薬です。
これは、医師が患者さんを診察した上で「この症状にはこの薬が必要です」と判断して発行する「処方箋(しょほうせん)」がなければ、絶対にもらえない薬なんです。
「医療用医薬品」と「市販薬」の決定的な違い
ここで、お薬の分類について簡単におさらいしておきましょう。これを知っておくと、今後のお薬探しにも役立ちますよ!
| 分類 | 通称 | 買い方 | 例 |
|---|---|---|---|
| 医療用医薬品 | 処方薬 | 医師の診察と処方箋が必須 | パモキサン錠、血圧の薬、抗生物質など |
| 一般用医薬品 | 市販薬 (OTC医薬品) | 処方箋なしで薬局・ドラッグストアで購入可 | 風邪薬、胃腸薬、目薬など |
パモキサン錠は、ぎょう虫という寄生虫を駆除するお薬です。
寄生虫の診断は、自己判断では非常に難しく、医師による正確な検査(セロハンテープを使った検査などが一般的です)が必要です。
もし間違った判断で薬を使ってしまうと、効果がないばかりか、思わぬ副作用が出てしまう危険性もあります。
だからこそ、「本当にぎょう虫がいるのか?」、「この薬を使っても大丈夫な体調か?」を医師にしっかりチェックしてもらう必要があるんですね。
「じゃあ、なんでパモキサン錠なんて名前を知ってるんだろう?」
それは、この薬が昔からぎょう虫駆除薬として非常に有名で、学校の検診などで使われた歴史があるからです。
「ぎょう虫の薬=パモキサン」というイメージが、親世代から受け継がれているのかもしれませんね。
というわけで、パモキサン錠は「医療用医薬品」。
残念ながら、処方箋なしで市販薬のように買うことはできない、ということをまず大前提として覚えておいてください!
大手ドラッグストア(マツキヨ・ウェルシアなど)でのパモキサン錠の販売状況

「パモキサン錠は処方薬」という事実がわかったところで、次の疑問です。
「じゃあ、マツキヨとかウェルシアみたいな大きいドラッグストアなら、処方箋受付コーナーがあるし、そこで買えるの?」
この疑問にお答えします!
結論:処方箋がなければ、絶対に買えません。
たとえ店内に調剤薬局が併設されていても、市販薬が並んでいる棚にパモキサン錠が置かれていることは100%ありません。
「医療用医薬品」と「市販薬」は、法律で厳しく管理・区別されているんです。
具体的なチェーン店での取り扱い状況
念のため、主要なドラッグストアチェーンの状況をまとめてみました。
- マツモトキヨシ(マツキヨ):市販薬コーナーでの販売はありません。調剤薬局併設店でも処方箋が必要です。
- ウェルシア:市販薬コーナーでの販売はありません。調剤薬局併設店でも処方箋が必要です。
- スギ薬局:市販薬コーナーでの販売はありません。調剤薬局併設店でも処方箋が必要です。
- ツルハドラッグ:市販薬コーナーでの販売はありません。調剤薬局併設店でも処方箋が必要です。
- ココカラファイン:市販薬コーナーでの販売はありません。調剤薬局併設店でも処方箋が必要です。
- サンドラッグ:市販薬コーナーでの販売はありません。調剤薬局併設店でも処方箋が必要です。
- コスモス薬品:市販薬コーナーでの販売はありません。調剤薬局併設店でも処方箋が必要です。
…もうお分かりですね。
どこのドラッグストアであっても、市販薬としては絶対に販売されていません。
もしあなたがお店の薬剤師さんに「パモキサン錠ください」と尋ねたら、親切な薬剤師さんならこう答えてくれるはずです。
「パモキサン錠は医療用医薬品ですので、医師の処方箋が必要になります。ぎょう虫の疑いがあるようでしたら、まずは病院(内科や小児科など)を受診してくださいね。」
ドラッグストアの店頭を探し回る時間は、残念ながら無駄になってしまいます。
ぎょう虫の症状(特にお尻のかゆみ)は、本人にとって非常につらいものです。
「薬局でサッと買って治したい!」その気持ちは痛いほどわかりますが、パモキサン錠に関しては、そのルートは存在しないのです。
ドン・キホーテやコンビニエンスストアでの取り扱いはある?

「ドラッグストアがダメなら、もしかしてドンキホーテみたいなディスカウントストアなら…?」
「最近はコンビニでも薬を売ってるし、もしかしたら…?」
そんな淡い期待を抱いてしまうかもしれませんが、これもハッキリさせておきましょう。
ドン・キホーテやコンビニエンスストア(セブンイレブン、ファミリーマート、ローソンなど)でも、パモキサン錠の販売は絶対にありません。
なぜドンキやコンビニに置いていないのか?
理由はドラッグストアと同じですが、さらに厳しくなります。
ドン・キホーテやコンビニ(一部店舗を除く)で販売が許可されているのは、基本的に「一般用医薬品(市販薬)」の中でも、副作用のリスクが比較的低いとされる「第2類医薬品」や「第3類医薬品」が中心です。
みなさんがコンビニで買う風邪薬や目薬、絆創膏などがこれにあたりますね。
パモキサン錠は、そもそも市販薬ですらなく、その上の「医療用医薬品」です。
医師の処方箋なしでは販売できない薬を、コンビニやドンキが仕入れて売ること自体が法律で禁止されています。
もし、万が一、万が一ですが、そのようなお店で「パモキサン錠」と称するものが売られていたとしたら、それは100%違法なもの(偽物か、不正に横流しされたもの)です。
絶対に手を出してはいけません。
結論として、パモキサン錠を求めてドン・キホーテやコンビニをハシゴするのは、ドラッグストア巡り以上に意味がない行動になってしまいます。
「じゃあ、もう病院に行くしか手に入れる方法はないの?」
…そう思ってしまいますよね。
でも、ネット社会の今、「ある場所」でパモキサン錠を見かけることがあるんです。
それが次のテーマ、通販サイトです。
Amazon・楽天・Yahoo!ショッピングなど通販サイトでの最安値は?

「薬局がダメなら、ネット通販ならどうだ!」
そう思って、Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングで「パモキサン錠」と検索してみた方、いらっしゃるかもしれません。
すると…、あれ?
「ヒットしない」「在庫切れ」「現在取り扱っておりません」
…こんな表示ばかりではありませんか?
そうです。
Amazon、楽天、Yahoo!ショッピングなどの日本の大手通販サイトでは、国内の正規ショップからパモキサン錠(医療用医薬品)が販売されることはありません。
これは法律(医薬品医療機器等法)で厳しく規制されているからです。
医療用医薬品を、医師の処方箋なしにネットで販売することは、日本では認められていません。
「でも、海外のサイトなら売ってるの見たよ?」
ここが一番の注意点です。
検索結果をよーく見ていくと、Amazonや楽天の「マーケットプレイス」や、一見すると普通の通販サイトに見える場所で、「パモキサン錠(海外版)」や「パモ酸ピルビニウム配合」といった商品が見つかることがあります。
これらは、十中八九「個人輸入代行サイト」です。
「個人輸入」とは、海外の製品を個人が自分で使用する目的に限り、輸入することを言います。
そして「個人輸入代行サイト」は、その面倒な手続きを代行してくれる業者のことです。
「え、じゃあ合法的に買えるってこと?ラッキー!」
…そう思うのは、めちゃくちゃ危険です!!
確かに、個人が使用する分量の医薬品を個人輸入すること自体は、形式上はグレーゾーンとして存在しています。
しかし、これにはとんでもないリスクが潜んでいます。
メルカリやラクマは「絶対にNG」!
通販サイト関連で、もう一つ絶対に知っておいてほしいことがあります。
それは、メルカリ、ラクマ、PayPayフリマなどのフリマアプリです。
もし、これらのフリマアプリで「パモキサン錠」が出品されていたら、それは100%違法です。
医薬品の販売には「医薬品販売業」の許可が必要であり、個人がフリマアプリで医薬品を転売することは、法律で固く禁じられています。
(※メルカリのガイドラインでも、処方薬はもちろん、市販薬(第1類〜第3類すべて)の出品が禁止されています。気になる方はメルカリのルールを確認してみてください。)
出品されている薬が本物である保証はどこにもありませんし、どのような環境で保管されていたかも不明です。
フリマアプリで医薬品を買うのは、絶対にやめてください。
結局、Amazonや楽天などの正規ルートではパモキサン錠は買えません。
見つかるのは「個人輸入代行」という危険なルートだけです。
次の章で、その危険性をとことん掘り下げて解説します。
・そもそもパモキサン錠とは?何に効く薬なのかを解説
・パモキサン錠の効果的な飲み方と飲むタイミングは?
・使用上の注意点と副作用!知っておくべきリスク情報
・パモキサン錠がない場合の代用薬・類似の市販薬はある?
【注意点】個人輸入代行サイトで購入するのは危険?

前の章で、「通販サイトで見かけるパモキサン錠は、ほぼ全てが個人輸入代行」という話をしました。
「でも、病院に行くのは時間もかかるし、ちょっと恥ずかしい…。個人輸入で安く手軽に買えるなら、そっちのほうがいいんじゃ…?」
…その考え、今すぐ捨ててください!
筆者のどこストアが、なぜ個人輸入代行が危険なのか、アホでもわかるように(失礼!)全力で解説します。
個人輸入代行で医薬品を買うことには、主に4つの巨大なリスクがあります。
リスク1:偽造品(ニセモノ)の可能性
これが一番怖いです。
送られてきた薬が、見た目はパモキサン錠そっくりでも、中身はただの小麦粉や別の安価な薬だった、というケースが世界中で報告されています。
ぎょう虫を駆除するどころか、全く効果がないものを飲まされる可能性があるんです。
これじゃあ、症状は一向に良くなりませんよね。
リスク2:成分が異なる・不純物が混入している危険性
ニセモノよりもタチが悪いのがコレです。
本物の成分(パモ酸ピルビニウム)が入っていたとしても、その量が少なかったり、逆に多すぎたりする(過剰摂取)可能性があります。
さらに最悪なのは、製造過程が不衛生で、雑菌や、ひどい場合には有害な物質(重金属など)が混入しているケースです。
ぎょう虫を退治するはずが、別の病気や健康被害を引き起こしたら、元も子もありません。
リスク3:健康被害が起きても「自己責任」
これが法律的な大問題です。
日本国内で、病院で処方された薬や、薬局で買った市販薬を正しく使って、もし重篤な副作用(入院が必要なレベルなど)が出てしまった場合、「医薬品副作用被害救済制度」という国の制度で、医療費や年金などが給付される仕組みがあります。
しかし、個人輸入した薬で健康被害が起きても、この制度は一切適用されません。
すべて「自己責任」です。 「安いから」とケチった数千円のために、一生ものの健康被害を負い、しかも何の補償も受けられない…そんな恐ろしい事態になりかねないのです。
リスク4:法律違反に巻き込まれる可能性
「自分で使うだけならいいんでしょ?」と思っているかもしれませんが、うっかり法律違反になるケースもあります。
- 譲渡・転売の禁止:個人輸入した薬を、友人や家族にあげたり、ましてやフリマアプリなどで転売したりする行為は、明確な法律違反(医薬品医療機器等法違反)となり、罰せられます。
- 偽造品と知らずに輸入:偽造医薬品(偽ブランド品と同じ)と知らずに輸入した場合でも、税関で没収されたり、事情を聞かれたりする可能性があります。
どうですか?
これだけのリスクを冒してまで、個人輸入代行サイトでパモキサン錠を買いたいと思いますか?
病院に行ってください。
それが、あなたとあなたの家族の健康を守る、唯一の方法です。
パモキサン錠の価格を比較!販売店ごとの値段の違いをチェック

さて、ここまで「パモキサン錠は市販されていない」「個人輸入は危険」という話をしてきました。
「じゃあ、病院で処方してもらうと、一体いくらかかるの?」
「個人輸入サイトのほうが安いんじゃないの?」
その疑問、よくわかります。お金の話は大事ですよね。
ここで、病院で処方される場合の「価格」について、詳しく見ていきましょう。
「市販価格」は存在しない
まず大前提として、パモキサン錠は市販されていないので、「市販価格」「定価」というものはありません。
ドラッグストアでの比較は不可能です。
病院で処方される場合の価格(薬価)
病院で処方される薬には、国が定めた公定価格「薬価(やっか)」があります。
パモキサン錠の薬価は、以下のようになっています(2024年時点の情報例)。
- パモキサン錠50mg: 1錠あたり 約9.8円
- パモキサン錠100mg: 1錠あたり 約16.0円
…え?
「めちゃくちゃ安くない!?」
そうなんです。パモキサン錠は昔からある薬(ジェネリック医薬品も出ています)なので、薬自体の価格は非常に安いのです。
例えば、5歳のお子さん(体重20kg前後)の場合、1回の服用量が5錠(250mg)だとして、50mg錠なら「9.8円 × 5錠 = 49円」です。
これを2回(初回と2週間後)飲んだとしても、薬代そのものは約98円です。
実際に窓口で支払う金額は?
「でも、病院に行ったらもっと高いじゃない!」
その通りです。私たちが病院で支払うのは、薬代だけではありません。
窓口での支払額 = (A + B + C) × 自己負担割合
- A: 診察料(初診料または再診料)
- B: 検査料(ぎょう虫検査などを行った場合)
- C: 薬代 + 調剤料(薬局で支払う分)
そして、ここが重要ですが、これらすべてに「健康保険」が適用されます。
(※ぎょう虫症の治療は保険適用の対象です)
つまり、実際の窓口負担は、かかった医療費全体の「3割」(または年齢・所得により1割か2割)で済むのです。
仮に、診察・検査・薬代すべて込みで合計5,000円だったとしても、3割負担なら窓口での支払いは1,500円です。
個人輸入サイトの価格と比較
一方、危険な個人輸入サイトでは、どうでしょう。
海外版のパモキサン錠が、送料込みで「3,000円~5,000円」程度で売られていることがあります。
…あれ?
病院で安全に診察・検査してもらって、確実な本物を処方してもらうほうが、よっぽど安いんです!
個人輸入サイトは、一見すると「薬代だけ」なので安く見えるかもしれませんが、送料や代行手数料が上乗せされており、しかも健康保険は一切使えません。
さらに、偽物リスクや健康被害リスクまで抱え込むことになります。
もう、どちらを選ぶべきか、答えは明らかですよね?
価格面でも、安全面でも、病院での処方が圧勝です。
そもそもパモキサン錠とは?何に効く薬なのかを解説

ここまで販売場所や価格の話が中心でしたが、ここで一度、「パモキサン錠」という薬そのものについて、基本情報をしっかりおさらいしておきましょう。
「なんとなく、虫下しってことは知ってるけど…」という方も多いはず。
どんな薬なのかを知っておけば、病院の先生の説明もスムーズに理解できますよ。
主成分は「パモ酸ピルビニウム」
パモキサン錠の有効成分は「パモ酸ピルビニウム」という名前です。
(※お薬の名前(商品名)が「パモキサン」で、中身の成分名が「パモ酸ピルビニウム」です。風邪薬の「パブロン」と、中身の「アセトアミノフェン」みたいな関係ですね)
この成分は、非常に特徴的な「赤い色素」を持っています。 そのため、薬を飲むと、便が真っ赤になります。
これは副作用ではなく、薬の色がそのまま出ているだけなので、びっくりしないでくださいね!
(※むしろ、ちゃんと薬が腸を通った証拠になります)
効能・効果は「ぎょう虫駆除」
パモキサン錠がターゲットにしているのは、ただ一つ。
「ぎょう虫(蟯虫)」という名前の寄生虫です。
よく「お腹の虫下し」というと、回虫(かいちゅう)やサナダムシなど、色々な寄生虫をイメージするかもしれませんが、パモキサン錠が主に効果を発揮するのは、この「ぎょう虫」です。
「ぎょう虫」ってどんな虫? どんな症状が出る?
ぎょう虫は、白くて細い糸くずのような見た目をした、小さな寄生虫です(成虫でも1cmくらい)。
人の腸(主に盲腸あたり)に住み着きます。
最大の特徴は、夜、人が寝静まった頃に、メスの成虫が腸から這い出してきて、肛門のまわりに卵を産み付けることです。
この「卵を産み付けるときの動き」や「卵のまわりのネバネバした物質」が刺激になって、非常に強烈な「お尻(肛門のまわり)のかゆみ」を引き起こします。
これが、ぎょう虫症の最も代表的な症状です。
特にお子さんは、寝ている間に無意識にお尻を掻いてしまい、その指先に付いた卵(目に見えないほど小さいです)が、口に入ったり、布団やオモチャに付着したりして、家族内や集団生活(保育園・幼稚園など)で感染が広がりやすい、という特徴があります。
パモキサン錠はどうやって効くの?
パモキサン錠(パモ酸ピルビニウム)は、ぎょう虫の「呼吸」や「栄養の吸収」を邪魔する(専門用語で「解糖系を阻害する」と言います)ことで、ぎょう虫を弱らせて、動けなくしてしまいます。
そして、動けなくなったぎょう虫は、腸の壁にくっついていられなくなり、便と一緒に体の外に排出される、という仕組みです。
この薬は、腸の中でだけ働いて、体の中(血液中)にはほとんど吸収されません。
だから、体への負担が少なく、比較的安全性の高い薬とされています。
(※製造販売元である佐藤製薬などの情報にも、そのように記載されています)
パモキサン錠の効果的な飲み方と飲むタイミングは?

「病院でパモキサン錠を処方してもらった! …で、これ、どうやって飲むのが正解?」
お薬は、正しく飲んでこそ最大の効果を発揮します。
パモキサン錠の飲み方には、いくつか大事なポイントがあるので、しっかりチェックしておきましょう!
(※もちろん、最終的には処方してくれた医師や、薬局の薬剤師さんの指示に必ず従ってくださいね。ここで紹介するのは一般的な情報です)
用法・用量(飲む量)は年齢で決まる
パモキサン錠は、体重ではなく「年齢」によって飲む量が決まっている、ちょっと珍しい薬です。
(※これは、体格とぎょう虫の寄生数があまり関係ないため、と言われています)
一般的な服用量は以下の通りです。
| 年齢 | 1回の服用量(パモ酸ピルビニウムとして) | パモキサン錠50mg の場合 |
|---|---|---|
| 11歳以上 | 300mg | 6錠 |
| 8~10歳 | 250mg | 5錠 |
| 5~7歳 | 200mg | 4錠 |
| 5歳未満 | 100mg | 2錠 |
※錠剤ではなく、お子さん用の「パモキサン感受性シロップ」が処方されることもあります。
「え、5歳の子供が4錠も!?」と驚くかもしれませんが、これが標準的な量です。
ぎょう虫は腸の中にいるので、腸の中を薬で満たすイメージですね。
ポイント1:なぜ「2回」飲む必要があるのか?
パモキサン錠は、通常、「1回飲んだら、その2~3週間後にもう1回飲む」という指示が出ることがほとんどです。
なぜ2回も飲むのか?
それは、パモキサン錠が効くのは「ぎょう虫の成虫」だけで、「卵」には全く効かないからです。
- 1回目の服用:今、腸の中にいる成虫を駆除します。
- (薬が効かない期間):しかし、肛門のまわりに産み付けられた卵や、すでに口から入ってしまっていた卵は、薬の影響を受けずに生き残り、1~2週間かけて腸の中で孵化(ふか)し、成虫になります。
- 2回目の服用(2~3週間後):生き残った卵から孵化した「新世代の成虫」が、再び卵を産み始める前に、まとめて駆除します。
この2回目の服用(ダメ押し)を忘れると、せっかく治療したのに、またすぐに再発してしまいます。
カレンダーに印をつけるなどして、絶対に飲み忘れないようにしましょう!
ポイント2:「家族全員」での服用が推奨される理由
「かゆがっているのは子供だけだから、子供だけ飲ませればいいよね?」
…これは、あまり良くない考えです。
ぎょう虫は、非常に感染力が強いのが特徴です。
お子さんがお尻を掻いた手で触ったドアノブ、タオル、寝具、オモチャ…あらゆる場所に、目に見えない卵が付着している可能性があります。
症状が出ていない(かゆみを感じていない)だけで、実は家族みんなのお腹の中にぎょう虫がいる(=保虫者)というケースが非常に多いのです。
お子さんだけ治療しても、もしご両親のお腹にぎょう虫がいたら、そこからまたお子さんに感染してしまいます(これを「家族内相互感染」と言います)。
いたちごっこになってしまいますよね。
だから、医師は「ご家族全員で飲んでください」と、家族全員分の薬を処方することが多いのです。
「私は大丈夫」と油断せず、家族みんなで一斉に駆除することが、完治への一番の近道です。
飲むタイミングは? 食事の影響は?
パモキサン錠は、腸に届けばいい薬(体に吸収させない薬)なので、食事の影響はあまり気にする必要はないとされています。
食後でも空腹時でも、指示された量をしっかり飲めば大丈夫です。
ただ、錠剤の数が多いので、水やぬるま湯でしっかり飲み込んでくださいね。
(※赤い薬なので、噛み砕くと口の中や歯が真っ赤になってしまうので注意!)
使用上の注意点と副作用!知っておくべきリスク情報

「病院の薬って、なんか副作用が怖くて…」
そうですよね。どんな薬にも、良い効果(主作用)だけでなく、望ましくない効果(副作用)の可能性があります。
パモキサン錠は、比較的安全性が高い薬とされていますが、もちろんリスクはゼロではありません。
処方してもらった薬の情報を知っておくことは、自分や家族の体を守るためにとても大切です。
(※詳しい情報は、PMDA(医薬品医療機器総合機構)のウェブサイトなどで、患者向けの医薬品ガイドを確認するのもおすすめです)
これは副作用ではない!「便が赤くなる」
まず、一番最初に知っておいてほしいこと。
これはH2-7でも触れましたが、「便が真っ赤になる」ことです。
「血便が出た!大変だ!」とパニックになるかもしれませんが、これは血ではありません。
パモキサン錠の成分「パモ酸ピルビニウム」の元々の色(赤色)が、体に吸収されずにそのまま便と一緒に出てきただけです。
これは正常な反応なので、心配いりません。
(※ただし、薬を飲み終わって数日経っても赤い便が続く場合や、腹痛がひどい場合は、別の原因(本当の血便)の可能性もあるので、医師に相談してください)
主な副作用(消化器症状)
パモキサン錠で報告されている副作用の多くは、お腹の症状(消化器症状)です。
- 吐き気、むかつき
- 嘔吐(おうと)
- 腹痛、胃痛
- 下痢
- 食欲不振
これらは、薬が腸を刺激することによって起こると考えられています。
ほとんどは一時的で軽いものですが、もし症状が強くて我慢できない場合や、何度も吐いてしまう場合は、薬の服用を中止して、処方してくれた医師に相談しましょう。
重大な副作用(まれだが注意すべき症状)
めったに起こることはありませんが、以下のような重い副作用の初期症状にも注意が必要です。
ショック、アナフィラキシー様症状:
薬を飲んだ直後(〜30分以内)に、以下のような症状が出た場合。
- 急に顔が青ざめる(顔面蒼白)
- 冷や汗が出る
- 息が苦しくなる、ゼーゼーする
- じんましんが出る
- まぶたや唇が腫れる
- 意識が遠のく
これらは命に関わる危険なアレルギー反応です。
万が一、このような症状が出た場合は、すぐに救急車を呼ぶか、夜間休日であっても病院に連絡してください。
…と、ちょっと怖い話もしましたが、これはどんな薬(市販の風邪薬や鎮痛剤でも)にも共通して言えるリスクです。
「薬を飲んだら、いつもと違う変な症状が出ないか」を少し気にかけておくだけでも、万が一の時の対応が違ってきますよ。
パモキサン錠がない場合の代用薬・類似の市販薬はある?

「パモキサン錠が処方薬なのはわかった」
「でも、病院によってはパモキサン錠を置いてないこともあるんじゃ?」
「あと、やっぱり市販薬で、どうにかできる薬はないの?」
そんな疑問も湧いてきますよね。
パモキサン錠の「代わり」になるお薬について、解説します。
病院で処方される他の「ぎょう虫駆除薬」
もし受診した病院や、処方箋を持っていった薬局に「パモキサン錠」の在庫がなかったとしても、心配いりません。
ぎょう虫駆除薬は、パモキサン錠以外にもあります。
代表的なのは「コンバントリン」(成分名:パモ酸ピランテル)というお薬です。
| 薬品名 | パモキサン | コンバントリン |
|---|---|---|
| 有効成分 | パモ酸ピルビニウム | パモ酸ピランテル |
| 効き方 | ぎょう虫の呼吸や栄養を邪魔する | ぎょう虫の筋肉を麻痺させる |
| 特徴 | 便が赤くなる。年齢で量を決める。 | 便は赤くならない。体重で量を決める。 |
| その他 | ぎょう虫専用 | 回虫(かいちゅう)など他の寄生虫にも効く |
どちらも「ぎょう虫駆除」という目的は同じです。
コンバントリンも、パモキサン同様に「医療用医薬品」なので、医師の処方箋が必要です。
どちらが処方されるかは、医師の判断や、病院・薬局での採用状況によります。
もしコンバントリンが処方されても、「パモキサンじゃない!」と不安にならず、安心してください。ちゃんと同じ目的のお薬です。
結論:市販薬で「ぎょう虫」に効く薬は【ありません】
そして、一番大事なこと。
「やっぱり薬局で手軽に買いたい…」というお気持ちに応えたいのですが、残念ながら…
現在、日本国内において、「ぎょう虫駆除」を効能・効果として正式に認められた市販薬(OTC医薬品)は、1種類も販売されていません。
昔(本当に大昔です)は、「サントニン」という成分の虫下しが市販されていた時代もありましたが、副作用の問題などで今は使われていません。
ドラッグストアの店頭に、漢方薬などで「虫下し」と書かれた商品があるかもしれませんが、それらが「ぎょう虫」に特化して、パモキサン錠のような確実な効果が認められているものではありません。
ぎょう虫の疑いがある場合、市販薬でなんとかしようと考えるのは、諦めてください。
自己判断で効果のない市販薬を飲んでいる間に、ご家族に感染が広がってしまうかもしれません。
唯一の選択肢は、「病院を受診する」こと。これだけです。
・まとめ:パモキサン錠の最も確実でお得な購入ルート
購入前に確認!パモキサン錠の在庫を確実に探す方法

この記事を読んで、「よし、もうドラッグストアを探し回るのはやめて、病院に行こう!」と決心してくれた方も多いと思います。
そこで最後に、「パモキサン錠を手に入れる」ための、最も確実なステップ(探し方)を、具体的な行動レベルでお伝えします。
「パモキサン錠の在庫を探す」=「市販品の在庫を探す」ではありません。
「処方箋を出してくれる病院を探し、処方箋を受け取ってくれる薬局を探す」 これが正しい「探し方」です。
ステップ1:病院(何科?)を受診する
まず、処方箋をもらうために病院へ行きます。
「でも、何科に行けばいいの?」と迷いますよね。
以下の診療科がおすすめです。
- 小児科:お子さんのぎょう虫症の疑いなら、まずココが一番です。診断・治療に最も慣れています。
- 内科・消化器内科:大人の場合や、かかりつけ医がいるならこちらでOKです。「お尻がかゆくて、ぎょう虫の検査をしてほしい」と伝えれば大丈夫です。
- 皮膚科:最初、「お尻がかゆい」という症状から、「あせもかな?かぶれかな?」と思って皮膚科を受診するケースも多いです。皮膚科の先生も、ぎょう虫の可能性をちゃんと考えてくれます。
- 肛門科:「お尻のかゆみ」専門の科ですが、ぎょう虫も当然カバーしています。
どこストアのおすすめは、かかりつけの内科か、お子さんなら小児科です。
「ぎょう虫かも…」と伝えるのが恥ずかしい、という気持ちがあるかもしれませんが、お医者さんにとっては日常茶飯事の、よくある症状の一つです。
恥ずかしがる必要はまったくありません! 堂々と相談してください。
ステップ2:検査を受ける(セロハンテープ法)
病院では、多くの場合、ぎょう虫の卵がいるかどうかを確認するための検査をします。
一般的には「セロハンテープ法(肛門周囲検査法)」という、非常に簡単な検査です。
これは、朝起きてすぐ(お尻を拭いたり、トイレに行ったりする前)に、ペタペタとセロハンテープのようなものを肛門のまわりに貼り付け、それを剥がして顕微鏡で卵があるかを見る、というものです。
(※検査キットを渡されて、自宅で採取して後日持っていくケースもあります)
全く痛くもなんともない検査なので、安心してくださいね。
ステップ3:処方箋をもらい、調剤薬局へ行く
検査で卵が見つかったり、症状からぎょう虫症が強く疑われたりした場合、医師が「パモキサン錠」や「コンバントリン」の処方箋を発行してくれます。
その処方箋を持って、「調剤薬局」(「処方せん受付」と書いてある薬局)へ行きます。
病院のすぐ隣にある門前薬局でもいいですし、いつも行っている近所のかかりつけ薬局でも、もちろんOKです。
ここで、たまに「うちの薬局、今パモキサン錠の在庫を切らしてますね…」と言われることがあるかもしれません。
(※ぎょう虫の患者さんは、昔に比べて減っているので、常時在庫を置いていない薬局もあるのです)
でも、心配無用です!
もし在庫がなくても、薬局はすぐに薬を取り寄せてくれます(これを「卸(おろし)に発注する」と言います)。
早ければその日の夕方、遅くても翌日には必ず手に入ります。
これが、「在庫を確実に探す方法」の答えです。
自分でドラッグストアを100軒探すより、病院に1回行って処方箋をもらい、薬局に1軒行くだけで、100%確実に入手できるんです。
まとめ:パモキサン錠の最も確実でお得な購入ルート

長い記事になりましたが、最後までお読みいただき、ありがとうございます!
筆者のどこストアが、パモキサン錠の販売場所について徹底的に調査した結果をまとめます。
もう、みなさんはパモキサン錠探しの迷路で迷うことはありませんね!
【パモキサン錠 どこで売ってる? 最終結論】
1. パモキサン錠は「医療用医薬品(処方薬)」です。
2. マツキヨ、ウェルシアなどのドラッグストア、ドンキ、コンビニでは絶対に市販されていません。(処方箋なしでは買えません)
3. Amazon、楽天、Yahoo!ショッピングの国内正規ルートでの販売もありません。
4. ネットで見かけるのは「個人輸入代行サイト」ですが、偽物・健康被害・法律違反のリスクがあり、絶対に危険です。
5. メルカリやフリマアプリでの購入は100%違法です。
6. 唯一の安全な入手方法は、病院(内科・小児科など)を受診し、処方箋をもらうこと。
7. 病院なら健康保険が適用され、診察・検査・薬代込みでも、危険な個人輸入より結果的に安く、そして何より安全・確実です!
「お尻がかゆい」という症状は、デリケートな問題だけに、病院に行くのをためらってしまう気持ち、本当によくわかります。
でも、ぎょう虫症は、恥ずかしい病気では全くありません。
特に小さなお子さんがいる家庭では、誰でもかかる可能性がある、ごくありふれたものです。
薬局を探し回って時間を浪費したり、危険な個人輸入に手を出して健康を害したりする前に、どうか勇気を出して、お近くの病院のドアを叩いてください。
医師と薬剤師という専門家が、あなたのそのつらい症状を、最も安全で確実な方法で解決してくれますよ。
あなたの(ご家族の)お悩みが、一日も早くスッキリ解決することを、筆者のどこストアも心から願っています!




