薬が買えるコンビニはどこ?セブン・ファミマ・ローソンで夜間も買える市販薬の種類と販売店の探し方【2025年最新】

突然ですが、夜中や休日など、ドラッグストアが閉まっている時間に急な頭痛や腹痛に襲われた経験はありませんか?
そんな時、「コンビニで薬が買えたらどんなに助かるのに!」と心から思いますよね。
実は、主要なコンビニエンスストアの一部では、医薬品の取り扱いが拡大しているんです!
「どのコンビニで買えるの?」「どんな種類の薬があるの?」といった疑問を、今すぐスッキリ解消していきましょう。
この記事では、セブン-イレブン、ファミリーマート、ローソンの最新情報をもとに、薬の販売条件から具体的な商品例、そしてお近くの販売店を一発で探す「裏ワザ」まで、筆者「どこストア」が徹底解説します!
・【必須確認】コンビニで薬が買える「時間帯」と「お店」の探し方
・コンビニで販売される薬の種類は?「第2類」「第3類」を解説
・セブン-イレブンで買える薬の具体例と人気メーカー
・ファミリーマートで買える薬の具体例と人気メーカー
- まず知りたい:コンビニで薬は本当に買えるの?販売の基本条件
- 【必須確認】コンビニで薬が買える「時間帯」と「お店」の探し方
- コンビニで販売される薬の種類は?「第2類」「第3類」を解説
- セブン-イレブンで買える薬の具体例と人気メーカー
- ファミリーマートで買える薬の具体例と人気メーカー
- ローソンで買える薬の具体例と人気メーカー
- 急な発熱・頭痛に!コンビニで買える「鎮痛剤・解熱剤」のおすすめ
- 風邪かな?と思った時に!コンビニで買える「総合感冒薬」の選び方
- 胃もたれ・食べ過ぎに!コンビニで買える「胃腸薬・整腸剤」の種類
- 薬剤師・登録販売者はいるの?薬の陳列場所と質問のポイント
- 薬を買う前に確認!コンビニでは買えない「第1類医薬品」の代表例
- 【裏ワザ】近くの「薬販売コンビニ」を地図アプリで一発検索する方法
- まとめ:コンビニで薬を買う際の注意点と上手な活用法
まず知りたい:コンビニで薬は本当に買えるの?販売の基本条件

「コンビニで薬が買える」と聞くと、すべてのお店で24時間いつでも買えるイメージを持つかもしれませんが、実はそうではありません。
医薬品の販売には、日本の法律(薬機法)によって厳格なルールが定められています。
コンビニで薬を買うための最も重要な条件は、その店舗が「店舗販売業の許可」を受けていること、そして「登録販売者」または「薬剤師」という専門家がいることです。
この専門家が常時、もしくは決められた時間帯に勤務している店舗だけが、医薬品を取り扱うことができるんです。
私たち消費者がコンビニで主に購入できるのは、「一般用医薬品」のうちの「第2類医薬品」と「第3類医薬品」です。
特に第2類は風邪薬や鎮痛剤など、急な症状に対応できるものが多く含まれています。
「コンビニは手軽で便利だから」と自己判断で購入する前に、まずはこの販売ルールを知っておくことが、いざという時にスムーズに薬を手に入れるための第一歩になりますよ。
なぜコンビニで薬の販売が広まったの?時代のニーズを解説
「以前は薬局でしか買えなかったのに、どうしてコンビニでも買えるようになったんだろう?」と疑問に感じる方もいるかもしれませんね。
これは、時代の流れと消費者の強いニーズが背景にあります。
主な理由は以下の3点にまとめられます。
- ① 深夜・早朝のニーズの増加:
現代社会では、人々の生活時間が多様化しています。24時間営業のコンビニは、深夜や早朝、休日にドラッグストアや病院が開いていない時間帯の「駆け込み寺」として期待されています。 - ② 規制緩和と専門家の配置:
2009年の薬事法改正により、インターネット販売のルールが明確化され、実店舗での販売規制も緩和されました。これにより、登録販売者という新しい専門資格者が誕生し、コンビニでも薬の販売に必要な人員を確保しやすくなりました。 - ③ 利便性の追求:
コンビニエンスストア側も、お客さまの利便性を高めるために、日用品だけでなく医薬品の取り扱いを強化しています。特に地方など、近くにドラッグストアがない地域では、この動きは非常に重要です。
私たちにとって「身近な場所で、必要な時にすぐ手に入る」という利便性は、本当にありがたいことですよね。コンビニが薬を取り扱うようになったのは、まさに「困っている人を助ける」という使命感から来ていると言えるでしょう。
【必須確認】コンビニで薬が買える「時間帯」と「お店」の探し方

コンビニに着いたのに、「今は薬剤師がいないから売れません」と言われたらショックですよね。
残念ながら、医薬品の販売は「24時間いつでも」というわけにはいきません。
なぜなら、先述の通り専門家(登録販売者または薬剤師)が勤務している時間帯だけに限定されているからです。
ほとんどのコンビニの営業時間は24時間ですが、薬の販売時間は、専門家のシフトによって「9時~21時まで」などと設定されていることが一般的です。
特に深夜帯は専門家が不在となるケースが多いため、夜中に薬が必要になった場合は、まずは落ち着いて次の方法で販売店と販売時間を確認しましょう。
薬の販売時間を確認するための3つのステップ
急いでいる時ほど、無駄足は避けたいですよね。確実に薬をゲットするために、以下の3ステップで確認しましょう。
- ステップ1:店舗の公式サイト・アプリを確認する
主要なコンビニエンスストアの公式サイトの店舗検索ページには、「医薬品取扱店」や「登録販売者在籍」といったフィルター機能が必ず用意されています。まずは、厚生労働省の一般用医薬品の販売制度に関する情報などで医薬品販売の基本を確認した上で、各チェーンの店舗検索を利用するのが最も確実です。(外部リンク) - ステップ2:直接お店に電話で問い合わせる
公式サイトの情報が更新されていない可能性もゼロではありません。特に深夜に行く場合は、「今、登録販売者の方はいますか?」と直接電話で確認するのが最も早くて確実な方法です。 - ステップ3:店頭の掲示物を確認する
店舗の入り口付近やレジ横には、必ず「医薬品販売に関する情報」が掲示されています。ここには、「登録販売者の氏名」「勤務時間」「取り扱う医薬品の区分」が記載されていますので、お店に入る前にサッとチェックしてみましょう。
これらの確認を徹底することで、「買えない!」という事態を防ぐことができます。緊急時こそ、冷静な行動を心がけたいですね。
コンビニで販売される薬の種類は?「第2類」「第3類」を解説

コンビニで取り扱っている市販薬は、「一般用医薬品」と呼ばれるものですが、その中でも「第1類」「第2類」「第3類」の3種類に分けられています。
それぞれの薬は、副作用や安全性のリスクに応じて分類されており、コンビニで販売できるのは基本的にリスクの低い「第2類」と「第3類」のみです。
「第2類」と「第3類」は具体的にどんな薬なのか、そして私たちの急な体調不良にどう役立つのかを、分かりやすく解説していきます。
この知識があれば、コンビニの薬棚を見たときに「これは〇〇の薬だな」とすぐに判断できるようになりますよ!
【急な症状に対応】第2類医薬品の特徴とコンビニでの代表例
第2類医薬品は、日常生活に支障をきたす程度の副作用のリスクが「まれにある」と厚生労働省が指定している医薬品です。
つまり、比較的効果が高く、急な症状に対応できるものが多く、購入時に専門家からの説明は努力義務とされています。
コンビニの薬棚で最も目にするのは、この第2類医薬品かもしれません。
| 主な分類 | 効果・用途 | 代表的な製品(メーカー例) |
| 鎮痛・解熱剤 | 頭痛、生理痛、発熱時の解熱 | バファリンA(ライオン) イブA錠(エスエス製薬)系の一部 |
| 総合感冒薬 | 風邪による鼻水、咳、のどの痛み | 新ジキナエースDX(富士薬品)など |
| 胃腸薬(一部) | 胃酸の出すぎ、胃痛 | 太田胃散A錠(太田胃散)など |
急な発熱や頭痛の際に、すぐに効いてほしい薬は、この第2類に入っていることが多いです。
【日常の備えに】第3類医薬品の特徴とサプリメントとの違い
第3類医薬品は、副作用のリスクが最も低く、「セルフメディケーション」の観点からも推奨されている医薬品です。
ビタミン剤や整腸剤など、健康維持や軽い症状の緩和に使われるものが中心で、購入時の専門家による情報提供の義務はありません。
コンビニでもドラッグストアでも、最も手軽に購入できる区分と言えるでしょう。
| 主な分類 | 効果・用途 | 代表的な製品(メーカー例) |
| 整腸剤 | 便秘、軟便、お腹のハリの改善 | ザ・ガードコーワ整腸錠α3+(興和) |
| ビタミン剤 | 疲労回復、肌荒れの改善 | ハイチオールCプラス2(エスエス製薬)など |
| 外用薬 | 湿布、目薬(一部)、うがい薬 | サロンパス(久光製薬)、ソフトサンティア(参天製薬)など |
「サプリメントとどう違うの?」と疑問に思うかもしれませんが、サプリメントは「食品」に分類されるのに対し、第3類医薬品は「医薬品」です。
つまり、第3類医薬品は国が定めた有効成分や効果・効能が認められている、より治療に近い目的で使われるものなのです。
セブン-イレブンで買える薬の具体例と人気メーカー

コンビニ業界の最大手であるセブン-イレブンでも、多くの店舗で医薬品の取り扱いがあります。
特に都市部や主要駅周辺の店舗では、ドラッグストアとの複合店や、薬剤師・登録販売者が常駐する店舗が増えてきています。
セブン-イレブンが販売に力を入れているのは、「セブンプレミアム」として展開している日用品との相乗効果を意識したラインナップです。
急な出張や旅行中の体調不良など、幅広いシーンで助けになる製品が揃っていますよ。
セブン-イレブンで見かけることが多い薬の種類
セブン-イレブンでよく見かける薬は、主に以下の用途に特化したものです。
- ① 鎮痛・解熱(風邪薬): 飲みきりサイズや少量パッケージのものが中心です。例えば、「パブロン」シリーズや、特定の成分(アセトアミノフェンなど)に特化した単味剤も見られます。
- ② 胃腸薬: 突然の胃もたれや胸焼けに対応する液体の胃腸薬や、錠剤タイプの胃酸抑制剤。
- ③ 酔い止め・目薬: 旅行中に需要が高いため、乗り物酔い止めや、目の疲れに対応する目薬も充実しています。
セブン-イレブンは店舗数が多いため、公式サイトの店舗検索で「医薬品取扱店」を絞り込んでおくことが、薬の購入を成功させる鍵となります。(セブン-イレブン店舗検索ページ)(外部リンク)
提携メーカーと商品の傾向
セブン-イレブンは、大手の製薬メーカーと提携し、信頼性の高いブランドの製品を取り扱っています。
特に、ライオンや大正製薬といった、CMでもおなじみのメーカーの製品を多く見かけます。
また、プライベートブランド(PB)での医薬品展開も一部で見られ、価格を抑えた商品も販売されていますが、医薬品はPBであっても成分や効果はしっかりと明記されているので安心です。
購入の際は、パッケージの裏面や側面に記載されている「効能・効果」をしっかり確認しましょう。
ただし、第1類医薬品の「ガスター10」や「リアップ」などは、現在のところセブン-イレブン単独店舗での販売はほとんどありません。これは、販売に際して薬剤師による厳格な情報提供が必須だからです。
ファミリーマートで買える薬の具体例と人気メーカー

ファミリーマートは、ドラッグストアとの「一体型店舗」の展開に非常に積極的です。
特にドラッグストアの「薬ヒグチ」や「ツルハドラッグ」などと一体化した店舗では、通常のコンビニの品揃えに加えて、膨大な種類の医薬品や化粧品を取り扱っており、ほぼドラッグストアと同じ感覚で利用できます。
このような複合型店舗なら、第2類や第3類はもちろん、薬剤師が常駐している時間帯であれば、第1類医薬品まで購入できる可能性がありますよ。
もちろん、通常のファミリーマートでも、登録販売者がいる店舗では市販薬の販売を行っています。
ファミリーマートの薬棚の傾向と複合店舗の強み
一般的なファミリーマートの医薬品コーナーには、急場をしのぐための必需品がコンパクトにまとめられています。
- 鎮痛剤: 小容量パックのイブプロフェン系やアセトアミノフェン系の鎮痛剤。
- 整腸薬: 飲み慣れたメーカーの整腸剤や便秘薬。
- 栄養ドリンク: 医薬品指定のタウリン配合ドリンクなど、コンビニならではの品揃えも豊富です。
一方、複合店舗の最大の強みは、取り扱い品目の「幅広さ」です。
通常のコンビニでは扱わない専門的な漢方薬や、化粧品、介護用品なども手に入り、急な体調不良だけでなく、日々の健康管理に必要なものもまとめて購入できる利便性が魅力です。
ファミリーマートの場合も、アプリや公式サイトの店舗検索で「薬」のアイコンがついているかを確認してから出かけるようにしましょう。(ファミリーマート店舗検索ページ)(外部リンク)
特に充実しているファミリーマートの提携メーカー
ファミリーマートもまた、エスエス製薬や興和(KOWA)などの大手メーカーと強く連携しています。
エスエス製薬の製品は、鎮痛剤や風邪薬で有名ですが、特に「ハイチオールC」など、疲労回復や美容系の第3類医薬品も充実しています。
また、興和からは「ザ・ガードコーワ」のような整腸剤や、「キューピーコーワ」の滋養強壮剤などがラインナップされています。
これらの製品は、ドラッグストアに行かずとも、身近なコンビニで手に入るため、非常に助かりますよね。
筆者「どこストア」も、出張先でうっかり忘れたビタミン剤をファミリーマートの薬棚で見つけて助けられた経験があります。まさに「困ったときのファミマ」という印象です。
ローソンで買える薬の具体例と人気メーカー

ローソンも医薬品販売に力を入れているチェーンの一つです。
特にローソンは、調剤薬局を併設した店舗や、大手ドラッグストアの「マツモトキヨシ」との共同店舗を積極的に展開しています。
調剤薬局が併設されている店舗では、医師の処方箋に基づいた薬の受け取りも可能ですので、まさに「コンビニ+薬局」の理想的な形と言えるでしょう。
通常の店舗でも、専門家が在籍していれば、第2類・第3類医薬品の販売を行っていますので、急な体調不良の際には心強い存在です。
ローソンで見かける薬のラインナップの特徴
ローソンは、PB商品である「ローソンセレクト」が充実していることでも知られています。
医薬品に関しては、大手メーカーの製品に加え、「マツモトキヨシ」との提携によるPB医薬品が並ぶ店舗があるのも特徴的です。
ローソンで見かける薬のラインナップは、以下の3つのカテゴリーにバランスよく配分されています。
| カテゴリー | 主な用途 | 期待できる効果 |
| 痛みのケア | 頭痛、生理痛、関節痛 | 鎮痛・消炎作用 |
| 胃腸のケア | 胸焼け、胃もたれ、便秘 | 胃酸中和、消化促進、整腸 |
| 風邪のケア | 初期の風邪症状(鼻水、咳) | 症状の緩和、体力回復サポート |
また、ローソンの店舗検索も非常に分かりやすく、「医薬品取扱店舗」を簡単に探せるようになっています。(ローソン店舗検索ページ)(外部リンク)
マツキヨ連携店舗ならどんな薬が買える?
ローソンとマツモトキヨシが一体となった店舗(「マツモトキヨシ with ローソン」など)は、通常のコンビニの枠を超えた品揃えが最大の魅力です。
ここでは、第2類・第3類はもちろん、マツモトキヨシの幅広い医薬品ラインナップが展開されており、専門家が常駐していれば第1類医薬品の購入も可能になります。
例えば、ニキビ治療薬や皮膚病の薬など、もう少し専門的な市販薬が必要な場合は、こうした連携店舗を探してみるのがおすすめです。
深夜・早朝のコンビニの利便性と、ドラッグストアの専門性・品揃えを両立させた、まさに最強の組み合わせと言えるでしょう。
急な発熱・頭痛に!コンビニで買える「鎮痛剤・解熱剤」のおすすめ

急な体調不良で最も困るのが、我慢できない頭痛や高熱ですよね。
そんな時、コンビニの薬棚から「これだ!」という一品を選べるように、ここではコンビニで手に入りやすい鎮痛剤・解熱剤の選び方と、代表的な成分について詳しく見ていきましょう。
まず、鎮痛・解熱剤を選ぶ上で知っておきたいのは、有効成分の種類です。
日本で市販されている鎮痛剤の主な成分は、大きく分けて以下の3つがあります。
| 成分名 | 特徴 | 代表的な製品(第2類) |
| アセトアミノフェン | 胃に優しく、比較的安全性が高い。子どもにも使われる成分。 | タイレノールA(第2類)など |
| イブプロフェン | 鎮痛・解熱に加え、抗炎症作用も期待できる。 | イブA錠(エスエス製薬)など |
| アスピリン(アセチルサリチル酸) | 解熱・鎮痛作用。歴史が長く、血液をサラサラにする作用もある。 | バファリンA(ライオン)など |
胃の負担を抑えたいなら「アセトアミノフェン系」を選ぼう
頭痛や発熱で体力が落ちているとき、胃が荒れやすいという方は、アセトアミノフェンを主成分とする薬を選ぶのがおすすめです。
この成分は、他の成分に比べて胃への負担が少ないことが大きな特徴です。特に、空腹時や胃の調子が優れない時に服用する必要がある場合は、非常に助けになります。
コンビニで見かけることが多いのは、「タイレノールA」などです。
また、妊娠中や授乳中の方、小さなお子さんがいるご家庭では、服用できる成分が限られてきますが、アセトアミノフェンは比較的服用しやすい成分です。
ただし、必ず製品の添付文書を確認し、不安な場合は専門家(登録販売者や薬剤師)に相談してください。薬は飲むタイミングや飲み合わせも重要ですよ。
炎症にも効かせたいなら「イブプロフェン系・アスピリン系」の強み
生理痛や歯痛、喉の炎症を伴う発熱など、「痛み」や「炎症」を抑える効果も期待したい場合は、イブプロフェンやアスピリンを主成分とする薬が強力な味方になります。
特にイブプロフェンは、アセトアミノフェンにはない「抗炎症作用」を持っています。
炎症による腫れや痛みを抑える効果が高いため、ズキズキとした強い痛みに悩まされている方にはおすすめです。
コンビニでは、「バファリンA」(アスピリン)や、「イブA錠」(イブプロフェン)の小分けパックなどが販売されていることがあります。
ただし、これらの成分はアセトアミノフェンに比べて胃への負担が大きくなる可能性があるため、服用時には牛乳や水と一緒に、食後に飲むといった工夫が必要になる場合があります。
「効き目は欲しいけど、胃も心配…」という方は、胃の粘膜を保護する成分(酸化マグネシウムなど)が配合されている製品を選ぶのも一つの手です。
風邪かな?と思った時に!コンビニで買える「総合感冒薬」の選び方

「なんだか喉がイガイガする」「鼻水が止まらない」など、風邪の引き始めは症状が複合的ですよね。
そんな時に活躍するのが「総合感冒薬」です。
総合感冒薬は、複数の有効成分が配合されており、熱、鼻水、咳、喉の痛みなど、多様な風邪の諸症状に一度に対応できるのが魅力です。
コンビニでも、緊急時に対応できるよう、小容量で携帯しやすいパッケージの総合感冒薬が用意されています。
しかし、様々な成分が入っているからこそ、「自分に必要な成分は何か」「眠気が出る成分は避けたい」といった視点で選ぶことが大切です。
やみくもに選ぶのではなく、今出ている症状に最適な薬を選んで、早めの回復を目指しましょう。
鼻水・くしゃみがひどい時の「抗ヒスタミン成分」の注意点
風邪を引くと、鼻水やくしゃみが止まらなくなることがあります。これは、体内でアレルギー反応を引き起こす「ヒスタミン」という物質が放出されるためです。
総合感冒薬には、このヒスタミンの働きを抑える「抗ヒスタミン成分」が配合されていることが多いです。
代表的な成分としては、クロルフェニラミンマレイン酸塩などがあります。
この成分は鼻水・くしゃみには非常に効果的ですが、大きな副作用として「眠気」を誘発しやすいという特徴があります。
そのため、車の運転や、集中力が必要な作業の前には、服用を避けるべきです。
「新ジキナエースDX」など、コンビニで販売されている総合感冒薬にも、抗ヒスタミン成分が含まれていることが多いので、パッケージの裏面を見て「眠くなることがあります」という注意書きがないか、必ず確認しましょう。
咳・痰が辛いなら「鎮咳去痰成分」をチェック
夜中に咳で眠れない、痰が絡んで苦しいという場合は、「鎮咳去痰成分」がしっかり入っている薬を選びましょう。
鎮咳(ちんがい)成分は、脳にある咳中枢に作用して咳を鎮める働きをし、去痰(きょたん)成分は、痰を切れやすくして体外に出やすくする働きをします。
- 鎮咳成分: デキストロメトルファン臭化水素酸塩など
- 去痰成分: グアイフェネシン、ブロムヘキシン塩酸塩など
特に風邪の後半で、咳だけが長く残ってしまうことはよくありますよね。
そのような場合は、総合感冒薬ではなく、咳止めに特化した薬を選んだ方が効果的なこともあります。
コンビニで総合感冒薬を選ぶ際は、「咳止め」の効能がパッケージに大きく書かれているものを選ぶと失敗が少ないですよ。
胃もたれ・食べ過ぎに!コンビニで買える「胃腸薬・整腸剤」の種類

急な体調不良の次に、コンビニで薬を探す理由として多いのが「胃の不調」ではないでしょうか。
仕事の接待や会食でつい食べ過ぎたり、ストレスで胃がキリキリしたり、現代人にとって胃腸のトラブルは日常茶飯事ですよね。
コンビニの薬棚には、そんな「胃のピンチ」を救ってくれる心強い胃腸薬や整腸剤が揃っています。
胃腸薬は大きく分けて、「胃酸を抑える薬」と「消化を助ける薬」、そして「腸の調子を整える薬(整腸剤)」の3種類に分けられます。
あなたの胃腸の症状に合わせて、最適な薬を選べるよう、それぞれの特徴とコンビニでの代表的な製品を見ていきましょう。
胸焼け・胃痛がひどい時の「胃酸中和・抑制剤」の選び方
胃酸が過剰に分泌されることで起こる胸焼けや胃痛には、「胃酸中和剤」や「胃粘膜保護剤」が効果的です。
コンビニで販売されているのは主に第2類、第3類ですが、胃酸を中和する成分(アルミニウムやマグネシウムの塩など)を含んだ薬は比較的多く見られます。
「太田胃散A錠」や「パンシロン」シリーズの一部は、これらの成分を配合しており、即効性があるのが特徴です。
特に注意したいのは、胃酸を強力に抑える「H2ブロッカー」と呼ばれるタイプの薬(例: ガスター10)は、第1類医薬品に分類されるため、コンビニ単独店舗ではほとんど取り扱いがないということです。
もし、どうしてもH2ブロッカーが必要な場合は、薬剤師が常駐しているドラッグストアや、前述したマツキヨ・ローソンなどの複合店舗を探す必要があります。
食べ過ぎ・消化不良に効く「消化酵素・健胃生薬」配合薬
「ついついお腹いっぱい食べてしまって、胃が重い…」そんな消化不良には、「消化酵素」や「健胃生薬」が配合された胃腸薬を選びましょう。
消化酵素は、食べ物の分解を助け、胃の負担を軽減してくれます。
- 消化酵素: リパーゼ(脂肪を分解)、アミラーゼ(でんぷんを分解)など
- 健胃生薬: 胃の働きを活発にする生薬(ウイキョウ、ケイヒなど)
「太田胃散」(散剤・錠剤)は、健胃生薬と消化酵素をバランスよく配合しているため、コンビニの薬棚でも非常に人気が高い製品です。
食欲不振や消化促進を目的とする薬は、コンビニでも手に入りやすく、急な会食の後の備えとして、カバンに忍ばせておくのも良いかもしれませんね。
お腹の健康を守る「整腸剤」の種類と効果
便秘や下痢、お腹の張りが気になる場合は、「整腸剤」を選びます。整腸剤は、腸内の善玉菌を増やし、悪玉菌の増殖を抑えることで、腸内環境を正常に整える薬です。
これは主に第3類医薬品に分類されるため、コンビニでも手軽に購入できます。
| 菌の種類 | 主な効果 | 代表的な製品(第3類) |
| ビフィズス菌 | 大腸の活動をサポートし、便通を改善 | ザ・ガードコーワ整腸錠α3+(興和)など |
| 乳酸菌 | 小腸から大腸の広い範囲で善玉菌を増やす | 新ビオフェルミンS(一部)など |
| 酪酸菌 | 悪玉菌の増殖を抑制し、整腸作用を発揮 | 強ミヤリサン錠(一部)など |
「ザ・ガードコーワ整腸錠α3+」のように、納豆菌、乳酸菌、ビフィズス菌など、複数の菌を配合している整腸剤もあり、幅広い症状に対応できます。
旅行中や環境が変わった時など、お腹の調子が崩れやすい時のお守りとして、非常に頼りになりますよ。
薬剤師・登録販売者はいるの?薬の陳列場所と質問のポイント

「薬が買えるコンビニ」と言っても、店員さんなら誰でも薬を売れるわけではないことは、もうお分かりいただけたかと思います。
医薬品販売のプロである「薬剤師」と「登録販売者」は、医薬品を販売する上で欠かせない存在です。
彼らの存在が、私たちがコンビニで安全に薬を購入するための命綱となっているのです。
では、どのようにして彼らがいるかどうかを見分ければ良いのでしょうか?
薬の販売資格者を見分けるには?店頭表示をチェック
薬機法により、医薬品を販売する店舗は、その情報を必ず消費者が分かりやすい場所に掲示することが義務付けられています。
コンビニでも、店頭のドア付近や、レジカウンター周辺の壁などに、以下のような情報が書かれたプレートやポスターが貼られています。
- 店舗販売業の許可証(許可番号、有効期限)
- 登録販売者・薬剤師の氏名
- これらの専門家の「勤務時間帯」
- 取り扱う医薬品の「区分」(第2類、第3類など)
- 苦情や相談を受け付ける連絡先
特に重要なのは、「勤務時間帯」です。
この時間帯以外は、たとえ薬が陳列されていても購入することができませんので、急いでいる時ほどこの情報をしっかりチェックしましょう。
薬の陳列場所はどこ?質問するときのポイント
通常のコンビニ商品と違い、医薬品は一般的に、レジの近くや専用の棚にまとめて陳列されています。
これは、第2類医薬品の一部は、購入時に専門家からの情報提供が「努力義務」とされているため、専門家の目が届く場所に置くことが推奨されているからです。
薬が見当たらない、またはどの薬を選べば良いか迷ったときは、遠慮せずに店員さんに声をかけましょう。
その際、「登録販売者の方に薬のことで相談したいのですが」と尋ねるのが最もスムーズです。
質問する際のポイントは、「何の症状で、いつから困っているのか」を具体的に伝えることです。
「頭が痛くて、他の薬を飲んでいるが大丈夫か?」といった具体的な質問をすれば、専門家は適切なアドバイスをしてくれますよ。
薬を買う前に確認!コンビニでは買えない「第1類医薬品」の代表例

これまでに「第1類医薬品はコンビニではほとんど買えない」とお伝えしてきましたが、それはなぜなのでしょうか?
第1類医薬品は、一般用医薬品の中で最も副作用のリスクが高く、特に注意が必要な薬とされています。
そのため、販売時には「薬剤師」による書面での情報提供が義務付けられているのです。
登録販売者しかいないコンビニでは、この義務を果たせないため、取り扱いができないというわけです。
もし、これからご紹介するような薬が必要になった場合は、コンビニではなく、調剤薬局や薬剤師が常駐している大型ドラッグストアに行く必要がある、ということを覚えておきましょう。
代表的な第1類医薬品の用途と販売場所
「第1類医薬品」には、効果が高く、私たちの生活に深く関わる重要な薬が多く含まれています。
| 薬の種類 | 代表的な製品 | 主な用途 |
| H2ブロッカー胃腸薬 | ガスター10(第一三共ヘルスケア) | 胃酸の分泌を強力に抑える |
| 発毛剤 | リアップ(大正製薬) | 壮年性脱毛症における発毛・育毛 |
| 一部の解熱鎮痛剤 | ロキソニンS(第一三共ヘルスケア) | 強い痛みや発熱を抑える(※) |
(※)ロキソニンSも以前は第1類でしたが、現在では規制緩和により「ロキソニンSプラス」など一部の製品は第2類医薬品として販売されるようになっています。しかし、主成分のロキソプロフェンナトリウム水和物は、依然として高い効果を持つ薬です。
第1類医薬品が必要な時は迷わずドラッグストアへ!
「ガスター10」や「リアップ」といった、専門的な効果を期待する薬が必要な際は、時間帯に関わらず薬剤師が常駐している大型ドラッグストアに行くのが最も確実です。
特に「ガスター10」は、胸焼けや胃痛が続くときに非常に頼りになりますが、自己判断での長期服用は避けるべきとされています。
薬剤師から、使用上の注意や副作用、飲み合わせについてしっかりと説明を聞いてから購入することが、健康を守る上で非常に重要です。
急な胃痛で「ガスター10」が必要になったものの、ドラッグストアが閉まっている場合は、ひとまずコンビニで「胃酸中和剤」を購入して応急処置をし、翌日必ず薬剤師のいる店舗を訪れる、といった臨機応変な対応をしましょう。
【裏ワザ】近くの「薬販売コンビニ」を地図アプリで一発検索する方法

急な体調不良で一番困るのが、「今、自分の近くのどこで薬が買えるのか?」をすぐに知ることです。
公式サイトの店舗検索も便利ですが、スマホの地図アプリを使えば、もっと直感的に、一発で「薬販売コンビニ」を見つけることができるんです!
この裏ワザを知っておけば、旅行先や出張先など、土地勘がない場所でも焦らずに薬を見つけられますよ。
Googleマップで「薬 コンビニ」と検索する最強ワザ
最も手軽で効果的なのが、Googleマップの検索窓に「薬 コンビニ」と入力して検索する方法です。
これにより、Googleは「コンビニ」という業態を持ちつつ、「医薬品を販売している」という属性を持つ店舗を自動的に絞り込んで表示してくれます。
検索結果に表示されたお店をタップすると、そのお店の営業時間の情報が出てきます。
ただし、注意点として、Googleマップに表示される営業時間には、薬の販売時間とコンビニ本体の営業時間が混ざっている可能性があります。
そのため、必ずお店の情報を確認し、不安な場合は電話で確認しましょう。
また、主要なドラッグストアチェーン(例:ウエルシアやスギ薬局)の中には、深夜営業している店舗もありますので、検索時に「ドラッグストア 24時間」などと併せて検索してみるのもおすすめです。
各社アプリの「店舗検索フィルター」を使いこなす
特定のコンビニチェーン(セブン、ファミマ、ローソン)をよく利用する場合は、それぞれの公式アプリやウェブサイトにある「店舗検索フィルター」を使いこなすのが確実です。
例えば、ローソンの検索ページ(前述のローソン店舗検索ページ)(外部リンク)では、「医薬品取扱店舗」という項目にチェックを入れるだけで、地図上に該当店舗が表示されます。
この機能は、チェーン側が公式に情報を提供しているため、信頼性が非常に高いです。
また、これらの検索機能を使えば、「調剤薬局併設」や「マツキヨ連携」といった、より専門的な店舗も絞り込むことができます。
自宅や職場の近くのコンビニを、あらかじめ「薬販売店」としてお気に入り登録しておくと、いざという時に数秒で情報にアクセスできて安心ですよ。
まとめ:コンビニで薬を買う際の注意点と上手な活用法

ここまで、コンビニで薬を買うための基本条件から、各チェーンの具体的な取り扱い、そして薬の選び方、探し方まで、盛りだくさんの情報をお届けしました。
最後に、コンビニの医薬品を賢く、そして安全に利用するための「最後のチェックポイント」をまとめておきます。
コンビニの薬はあくまで「緊急時・応急処置用」という位置づけであることを忘れずに、上手に活用しましょう。
【重要】コンビニで薬を買う際の3つの最終確認事項
薬を購入する前に、以下の3点を必ず確認してください。
- ① 専門家の在籍と時間帯: 薬剤師または登録販売者が今、店内にいるかどうかを確認しましたか?店頭の掲示物や電話で最終確認を。
- ② 服用上の注意: 「眠くなる成分は入っていないか?」「飲んでいる別の薬との飲み合わせは大丈夫か?」をパッケージ裏面や添付文書で確認しましたか?
- ③ 症状の重さ: 今の症状は「コンビニで買える薬」で対処できる範囲ですか?数日経っても改善しない、または症状が急激に悪化している場合は、迷わず病院や診療所を受診しましょう。(外部リンク)
コンビニで薬が買えるようになったのは、私たちにとって大きな利便性ですが、薬は正しく使ってこそ効果を発揮します。
「自己判断せず、分からないことは専門家に相談する」という原則を忘れないようにしましょう。
コンビニ医薬品を日頃から備蓄しておくメリット
コンビニで手軽に買える第2類・第3類医薬品は、「日頃から自宅に備蓄しておく」のにも最適です。
台風や地震などの災害時、また真夜中に急に発熱した際など、すぐに出かけられない状況でも、常備薬があれば初期対応ができます。
自宅の薬箱には、以下のものを揃えておくと安心です。
- 解熱鎮痛剤(小分けパック)
- 胃腸薬・整腸剤
- 絆創膏・消毒液(第3類または一般雑貨)
ドラッグストアの特売日などを狙って、まとめて購入し、使用期限が切れていないかを定期的にチェックしておきましょう。
あなたの健康は、日頃の備えから守られます!
この記事が、あなたの「薬が売ってるコンビニどこ?」という疑問を解消し、安心につながれば幸いです。




