2025年版!リチウムイオン電池はどこで売ってる?安全な購入場所とメーカー、種類、発火を防ぐ構造を徹底解説します

2025年版!リチウムイオン電池はどこで売ってる?安全な購入場所とメーカー、種類、発火を防ぐ構造を徹底解説します

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「リチウムイオン電池」と聞くと、スマートフォンやモバイルバッテリーを思い浮かべますよね。私たちの生活に欠かせない存在ですが、「いざ交換したい」「新しい規格のものが欲しい」と思ったとき、どこで売っているのか迷いませんか?

この記事では、2025年現在の最新情報として、リチウムイオン電池の最適な購入場所から、安全に使うために知っておくべき内部の構造、そして世界の主要メーカーまで、「どこストア」の筆者が徹底的に解説していきます!
特に、ネット通販で買って失敗しないための「安全対策」と、絶対にやってはいけない「処分方法」についても詳しくお話ししますので、ぜひ最後までご覧くださいね。

・結論から!リチウムイオン電池は「どこ」で「何」が買えるのか?
・いますぐ欲しい!家電量販店やホームセンターの取り扱い商品
・豊富な種類から選ぶ!Amazon、楽天、Yahoo!ショッピングでの探し方
・業務用・産業用を探す!バッテリー専門店・プロショップの活用法
・電動工具や電動自転車バッテリーは専用ルートでの購入が確実
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「それ、どこで売ってるの?」と聞かれたら、じっとしていられない。ネットもリアル店舗もくまなく調べて、レア商品から期間限定グッズまで見つけ出すのが得意。誰かの“買いたい”を叶える瞬間が何よりの喜び。あなたの探し物、きっと見つけます!

どこストアをフォローする
  1. 結論から!リチウムイオン電池は「どこ」で「何」が買えるのか?
    1. 購入場所を間違えると危険!用途別の購入先マップ
    2. 安全な製品選びの最重要ポイントは「〇〇マーク」
  2. いますぐ欲しい!家電量販店やホームセンターの取り扱い商品
    1. 家電量販店(ヤマダ、ヨドバシ、ビックなど)で狙うべきアイテム
    2. ホームセンター(カインズ、コーナンなど)は「工具系」が充実
  3. 豊富な種類から選ぶ!Amazon、楽天、Yahoo!ショッピングでの探し方
    1. ネット通販で「当たり」を引くための検索キーワード術
    2. 個人売買(メルカリなど)で購入する際の究極のチェックリスト
  4. 業務用・産業用を探す!バッテリー専門店・プロショップの活用法
    1. プロショップならではの「高品質セル」と「BMS搭載パック」の選び方
    2. 専門店で聞くべき3つの質問:容量、サイクル寿命、保証
  5. 電動工具や電動自転車バッテリーは専用ルートでの購入が確実
    1. 電動工具メーカー(マキタ、HiKOKIなど)純正品のメリットと注意点
    2. 電動自転車のバッテリーはなぜ高価?交換サイクルの目安
  6. 知らないと損!リチウムイオン電池の主要な種類と規格(18650, 21700など)
    1. 最もポピュラーな「18650」と次世代規格「21700」の違い
    2. 正極材料で変わる特性!コバルト系、マンガン系、リン酸鉄系の特徴
  7. 安全性を最優先!「PSEマーク」と保護回路付き製品を選ぶ重要性
    1. PSEマークがないと違法?輸入製品を買うときの注意点
    2. 保護回路(PCM)があなたを守る!過充電・過放電のメカニズム
  8. 発熱・発火リスクを理解する:電池の内部構造と主要な「内容物」
    1. 電池の心臓部!正極、負極、電解液の役割を分かりやすく解説
    2. 発火の原因はここ!セパレーターの破損と熱暴走
  9. 世界シェアをチェック!知っておきたい主要なリチウムイオン電池メーカー
    1. 日本が誇る技術!パナソニックなどの国内メーカーの強み
    2. 世界を席巻する中国・韓国メーカー(CATL、LGESなど)の現状
  10. モバイルバッテリーの事故を防ぐ!絶対にしてはいけないNGな使い方
    1. 「ながら充電」や「継ぎ足し充電」は寿命を縮める?真実を解説
    2. 衝撃を与えたり、高温下に放置したりする危険性
  11. 【重要】使用済みのリチウムイオン電池は燃えるゴミ?正しい回収方法
    1. JBRCとは?回収対象品と回収協力店の探し方
    2. モバイルバッテリーを捨てる時の「絶縁処理」の徹底手順
  12. 買い間違え注意!「リチウム電池」と「リチウムイオン電池」の違い
    1. 一次電池と二次電池の根本的な違い
    2. あなたの機器にはどちらが必要?見分け方の最終チェック
  13. まとめ:リチウムイオン電池は「安全」と「用途」を最優先に

結論から!リチウムイオン電池は「どこ」で「何」が買えるのか?

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結論からお伝えしましょう!リチウムイオン電池は、「用途」と「形状」によって買うべき場所が大きく変わります。
例えば、スマートフォンを充電するための「モバイルバッテリー」が欲しいなら、コンビニや家電量販店で手軽に手に入りますが、懐中電灯や電子タバコに使われる「交換用のセル(18650型など)」が欲しい場合は、ネット通販や専門店を探す必要が出てくるんです。

購入場所を間違えると危険!用途別の購入先マップ

リチウムイオン電池の購入で最も怖いのは、粗悪な非純正品を選んでしまい、発熱や発火のリスクを負うことです。だからこそ、「何を」「何のために」使うのかを明確にして、信頼できる販売ルートを選ぶことが重要になります。
筆者「どこストア」が、あなたの探している電池の種類に応じて、最適な購入先をまとめたのがこちらの表です。

探している電池の種類 具体的な製品例 最適な購入場所 特に注意すべき点
モバイルバッテリー スマホ、タブレット用充電器 家電量販店、コンビニ、Amazon、楽天市場 容量とPSEマークの有無
交換用セル(バラセル) 18650型、21700型、ヘッドライト用 専門ECサイト、秋葉原の専門店、Amazon 保護回路の有無、メーカー名
電動工具用バッテリー マキタ、HiKOKIなどの純正品 ホームセンター、電動工具販売店、メーカー公式EC 必ず純正品または互換性の高い認証品を選ぶ
電動自転車用バッテリー パナソニック、ブリヂストン用 自転車販売店、メーカーのサービス窓口 型番の一致、バッテリー診断結果

このように、一口にリチウムイオン電池と言っても、その販売チャネルは多岐にわたります。
次の章からは、それぞれの具体的な購入先でどんな商品を取り扱っているのか、より詳しく見ていきましょう。

安全な製品選びの最重要ポイントは「〇〇マーク」

特にネット通販で海外製品を購入する際、最も重視してほしいのが「安全基準のマーク」です。
日本では、電気用品安全法に基づき、特定の電気製品には「PSEマーク」の表示が義務付けられています。
2019年以降、モバイルバッテリーなどもこの規制対象に含まれており、PSEマークが付いていない製品は、最悪の場合、国内での販売自体が違法となる可能性があります。
もしあなたが安全にリチウムイオン電池を使いたいと考えるなら、価格の安さだけで判断せず、必ず製品本体やパッケージにこのマークがあることを確認してくださいね。
このマークは、国が定める厳しい技術基準を満たしている証拠であり、安心して使用できる製品であることの最低限の保証となります。
もし、さらに詳しくPSEマークについて知りたい場合は、経済産業省のウェブサイトで確認することをおすすめします。
経済産業省 電気用品安全法(外部サイト)

いますぐ欲しい!家電量販店やホームセンターの取り扱い商品

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「明日から旅行だから、今すぐモバイルバッテリーが欲しい!」「日曜大工の途中で電動ドライバーの電池が切れた!」
こんな時、頼りになるのが、皆さんの生活圏内にある家電量販店やホームセンターです。ここでは、すぐに手に入る商品の傾向と、購入時のチェックポイントをお伝えします。

家電量販店(ヤマダ、ヨドバシ、ビックなど)で狙うべきアイテム

家電量販店では、主に「スマートフォン・PC関連製品」と「生活家電の交換部品」が中心です。
モバイルバッテリーは、アンカー(Anker)やエレコム(ELECOM)などの人気メーカー製品が豊富に揃っており、容量(mAh)や急速充電規格(PD、QCなど)を比較しながら選べるのが最大のメリットです。
また、ノートPCやデジタルカメラ用の純正リチウムイオンバッテリーパックも、店頭や取り寄せで取り扱っていることが多いですね。
店員さんに直接、「私のスマホに最適な急速充電規格はどれですか?」と聞けるのも、ネットにはない大きな利点です。

ただし、注意点として、家電量販店では、電子タバコや高出力ライト用のバラ売りの18650型セルは、あまり取り扱いがないことが多いです。もし特殊な形状のセルをお探しの場合は、次の章でご紹介するネット通販や専門店の方が確実ですよ。

ホームセンター(カインズ、コーナンなど)は「工具系」が充実

ホームセンターの電池コーナーでは、乾電池の隣にリチウムイオン電池が置いてあるのを見かけますが、その中心は「電動工具用のバッテリーパック」です。
マキタ、HiKOKI(旧日立工機)、リョービといった主要な電動工具メーカーの純正バッテリーや、互換性の高いバッテリーパックが並んでいます。これらのバッテリーは、高電流を安定して供給できるように設計されているのが特徴です。

【ホームセンターでの購入チェックリスト】

  • メーカー互換性: あなたがお持ちの電動工具のメーカー名と電圧(14.4V、18Vなど)が一致しているか。
  • 容量: 作業時間に関わる部分なので、Ah(アンペアアワー)の数値を確認しましょう。
  • 充電器の互換性: 新しいバッテリーが既存の充電器で問題なく充電できるか。

また、キャンプ用品コーナーでは、ポータブル電源(大容量リチウムイオン電池を搭載)や、充電式LEDランタンなども見つかります。目的の電池の形が見つからなくても、「その機器の電源として使われているもの」を探すという視点を持つと、意外な場所で見つかることもありますよ。

豊富な種類から選ぶ!Amazon、楽天、Yahoo!ショッピングでの探し方

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「家電量販店にはなかった」「もっと安くて大容量なものが欲しい」という場合に、最も頼りになるのが、Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングといった大手ネット通販サイトです。
ここでは、流通しているリチウムイオン電池の種類が桁違いに多いため、目的に合った製品を簡単に見つけられる反面、「偽物」や「粗悪品」に遭遇するリスクも高まります。

ネット通販で「当たり」を引くための検索キーワード術

ネット通販でリチウムイオン電池を探す際、ただ「リチウムイオン電池」と検索するだけでは、何千件もの商品が出てきてしまいます。賢く、そして安全に「当たり」の製品を見つけるための検索キーワードは以下の通りです。

目的 検索キーワード例 チェックポイント
モバイルバッテリー 「モバイルバッテリー PSE 大容量 PD」 PSEマーク、急速充電規格(PD)、レビュー数
交換用セル(18650) 「18650 PSE 保護回路付き [メーカー名]」 「PSE」「保護回路付き」は必須、できればパナソニック、ソニー、LGなどのセルメーカー名を入れる
互換バッテリー 「[工具名] バッテリー 互換 PSE」 「PSE」「互換」の文字、販売元の実績、保証期間

特に「PSE」と「保護回路付き」をキーワードに入れることで、安全性を重視した製品に絞り込むことができます。また、販売ページにPSEマークの画像や、技術基準適合の証明書が掲載されているかも確認しましょう。

個人売買(メルカリなど)で購入する際の究極のチェックリスト

フリマアプリのメルカリやヤフオク!でも、リチウムイオン電池が出品されています。特に廃盤になった工具用バッテリーや、珍しい規格のセルを探す際には非常に便利です。しかし、中古品や個人輸入品には、大きなリスクが伴うことを理解しておく必要があります。

【個人売買での最終チェックリスト】

  • 出品者の評価: 評価が低い、または取引実績が極端に少ない出品者からの購入は避けましょう。
  • 使用期間と状態: 「いつ購入し、どのくらいの頻度で使用したか」を質問しましょう。膨らんでいる、異臭がするなどの異常がある場合は絶対に購入しないでください。
  • 保管状態: 長期間満充電状態で放置されていたバッテリーは劣化が激しいです。保管時の充電率(目安は50%前後)を確認しましょう。
  • 価格の妥当性: 新品相場と比べて極端に安い場合は、粗悪な偽造品の可能性を疑ってください。

リチウムイオン電池は、使い方を間違えると発火の危険性があるため、個人売買は自己責任の度合いが高いことを肝に銘じておきましょう。筆者としては、Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングの正規販売店での購入を強くおすすめします。

業務用・産業用を探す!バッテリー専門店・プロショップの活用法

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趣味の電子工作や、特定の機器(計測器、医療機器など)に組み込むために、高性能なリチウムイオン電池セルや、カスタム仕様のバッテリーパックを探しているなら、専門のプロショップの活用が欠かせません。
これらの専門店では、一般の量販店では手に入らない高品質なセル(パナソニック、村田製作所、LGなど)を扱っており、さらに専門的な知識を持ったスタッフからアドバイスを受けられるメリットがあります。

プロショップならではの「高品質セル」と「BMS搭載パック」の選び方

プロショップが扱うセルは、安価なノーブランド品とは異なり、信頼性の高いメーカーが製造した純正セルである場合がほとんどです。特に、セル単体で購入する際には、「どこのメーカーのセルが使われているか」を確認することが、そのまま電池の性能と安全性に直結します。
また、プロショップの強みの一つが、BMS(Battery Management System:バッテリー管理システム)を搭載したカスタムバッテリーパックです。BMSは、過充電、過放電、過電流、温度異常を監視し、電池を安全に保つための「頭脳」のような役割を果たします。

市販のモバイルバッテリーにもBMSは搭載されていますが、産業用などでは、より緻密な制御や通信機能(SMBus通信など)を備えたBMSが必要とされます。用途に応じて、このBMSの性能を吟味することが、プロのバッテリー選びには不可欠なのです。

リチウムイオン電池 BMS プロショップ(外部サイト)

専門店で聞くべき3つの質問:容量、サイクル寿命、保証

プロショップの店員さんは知識が豊富ですから、遠慮せずに以下の3つの質問をぶつけてみましょう。

  • 質問1. 容量(Ah)とCレート(放電率)のバランスは?:
    ただ容量が大きいだけでなく、機器が必要とする電力(Cレート)を安定して供給できるかを確認します。大容量でも高出力が必要な機器には向かないセルもあります。
  • 質問2. サイクル寿命の目安は?:
    何回の充放電サイクルで、元の容量の80%まで低下するか(例: 500サイクル、1000サイクルなど)の目安を聞きましょう。これが長いほど、長期的に見て経済的です。
  • 質問3. 万が一の際の保証体制は?:
    バッテリーパックは組み込み製品なので、初期不良や故障時の保証範囲(パック全体か、セル単体か)を事前に確認しておくことで、後々のトラブルを防げます。

専門店を利用することで、ネット通販の「安かろう悪かろう」のリスクを回避し、あなたのニーズに最適な、信頼性の高いバッテリーを手に入れることができるでしょう。

電動工具や電動自転車バッテリーは専用ルートでの購入が確実

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電動工具や電動自転車といった、特定のメーカーのシステムに深く依存する機器のバッテリーは、特に注意が必要です。
これらのバッテリーは、ただの「電池」ではなく、メーカー独自の通信プロトコルや保護機能(BMS)が組み込まれた「専用のシステム部品」だからです。安易に非純正品を選ぶと、機器の故障や発火につながるリスクがあります。

電動工具メーカー(マキタ、HiKOKIなど)純正品のメリットと注意点

マキタやHiKOKIといった大手メーカーの電動工具は、バッテリーを共通化(プラットフォーム化)しており、一つのバッテリーで様々な工具を使えるのが大きな魅力です。
純正品を選ぶ最大のメリットは、「工具本体との最適な連動性」です。
例えば、純正バッテリーには、工具の過負荷を感知して出力を制御したり、充電器側と通信して最適な充電を行うためのチップが組み込まれています。これにより、バッテリーの性能を最大限に引き出し、かつ安全性を確保しているのです。

一方、ネットで売られている「互換バッテリー」の中には、安価なものもありますが、

  • 純正充電器で充電できない、あるいは充電時に発熱する。
  • 工具本体の保護機能が働かず、過負荷でセルが損傷する。
  • 容量表示が偽装されている(実際には半分以下の容量しかない)。

といったトラブルが報告されています。筆者「どこストア」としては、高負荷がかかる電動工具のバッテリーに関しては、純正品または信頼できる販売元が「PSEマーク」を取得している互換品を選ぶことを強く推奨します。

電動自転車のバッテリーはなぜ高価?交換サイクルの目安

電動アシスト自転車のバッテリーは、なぜあんなに高価なのでしょうか?
それは、大容量であることに加え、自転車の制御システム(アシストの強弱など)と常時通信し、安全かつ効率的に電力供給を行う高度なシステムだからです。

交換は、自転車販売店やメーカーのサービス窓口経由が確実です。古いバッテリーを回収し、新しいバッテリーを登録・初期設定する必要があります。
交換サイクルの目安としては、多くのメーカーで「約700回~900回の充放電で、容量が初期の半分程度になる」とされています。
しかし、これはあくまで目安であり、高温多湿な場所での保管や、残量ゼロでの放置といった「使い方」によって、寿命は大きく変わってきます。

最近では、バッテリー診断サービスを提供しているメーカーも多いので、「最近、航続距離が短くなったな」と感じたら、まずは販売店に持ち込んで診断してもらうのが賢明ですよ。

知らないと損!リチウムイオン電池の主要な種類と規格(18650, 21700など)

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リチウムイオン電池と言っても、実はたくさんの種類と規格があります。特に、交換用のセル(バラセル)を購入する際には、この「種類と規格」を間違えると、機器に装着できないどころか、最悪の場合、破裂や発火の原因にもなりかねません。ここでは、最もポピュラーな規格と、性能を分ける「正極材料」の違いについて解説します。

最もポピュラーな「18650」と次世代規格「21700」の違い

現在、最も広く使われている円筒形のリチウムイオン電池が「18650型」です。
「18」が直径18mm、「65」が長さ65mm、「0」が円筒形を意味しています。ノートPCのバッテリーパックや、業務用機器、電子タバコなどに幅広く採用されてきました。
しかし、近年、テスラなどの電気自動車(EV)向けを中心に、より大容量・高出力が求められるようになり、一回り大きい「21700型」が次世代規格として普及し始めています。

規格名 寸法(直径×長さ) 容量の目安 主な用途
18650型 18mm × 65mm 2,000mAh~3,500mAh ノートPC、モバイルバッテリー、懐中電灯
21700型 21mm × 70mm 4,000mAh~5,000mAh EV、ポータブル電源、高出力機器

21700型は、サイズが大きくなった分、より多くのエネルギーを蓄えることができるため、エネルギー密度が向上しています。機器に適合するかどうかをしっかり確認し、用途に応じて適切な規格を選びましょう。

正極材料で変わる特性!コバルト系、マンガン系、リン酸鉄系の特徴

リチウムイオン電池の性能は、内部にある正極材料によって大きく左右されます。ここでは主要な3つの材料とその特性を比較します。

  • コバルト系(LiCoO₂/LCO、NCA系など):
    高いエネルギー密度を持つため、スマホやノートPCなど、小型化が求められる機器に採用されます。ただし、熱安定性が比較的低く、コストも高めです。
  • マンガン系(LiMn₂O₄/LMO、NMC系など):
    比較的熱安定性が高く、安全性が優れています。コストも抑えられるため、電気自動車(EV)やハイブリッド車に多く使われています。エネルギー密度はコバルト系に一歩譲ります。
  • リン酸鉄系(LiFePO₄/LFP):
    最も熱安定性に優れ、長寿命(サイクル寿命が長い)なのが特徴です。発火しにくいため安全性が高い反面、エネルギー密度は最も低くなります。大型の定置型蓄電池(ESS)や中国のEVなどに多く採用されています。

あなたがもし、安全性を最優先でポータブル電源などを選ぶなら「リン酸鉄系」を、とにかく軽さと容量を求めるなら「コバルト系」を選ぶ、といったように、用途に応じて材料を選ぶ知識が大切になりますね。

安全性を最優先!「PSEマーク」と保護回路付き製品を選ぶ重要性

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リチウムイオン電池を購入する上で、価格や容量以上に「安全性」は絶対に譲れないポイントです。ニュースで時々見かけるモバイルバッテリーの発火事故は、ほとんどが粗悪な製品や誤った使い方によるものです。
安全な製品を選ぶための二大ポイント、それが「PSEマーク」と「保護回路」です。

PSEマークがないと違法?輸入製品を買うときの注意点

先ほども少し触れましたが、日本で販売される特定の電気製品は、電気用品安全法(電安法)の規制対象であり、これに適合している証がPSEマークです。
特に、モバイルバッテリーは2019年2月以降、法規制が強化され、PSEマークのない製品は販売や輸入ができません。
もし、あなたがAmazonや楽天市場で海外の販売者からリチウムイオン電池を購入する場合、販売ページに「PSEマーク取得済み」と明記されているか、実物の写真にマークが印字されているかを、購入前に必ず確認してください。
PSEマークがないにも関わらず安価に販売されている製品は、国の安全基準を満たしていない可能性が極めて高く、購入しないのが鉄則です。
個人が海外から少量を個人的に使用する目的で輸入する場合は規制対象外となることもありますが、安全性を考えれば、正規の認証を得た製品を選ぶべきでしょう。

保護回路(PCM)があなたを守る!過充電・過放電のメカニズム

リチウムイオン電池には、物理的な保護の他にも、電子的な保護が不可欠です。それが保護回路モジュール(PCM: Protection Circuit Module)と呼ばれるものです。
PCMは、電池が最も苦手とする以下の危険状態を防ぐために働きます。

危険状態 PCMの役割 放っておくとどうなるか
過充電 充電電圧が設定値を超えたら充電を遮断 セルの内部構造が破壊され、発熱・発火のリスク増大
過放電 電圧が下がりすぎたら放電を停止 電池の劣化が急速に進み、再充電できなくなる
過電流 定格以上の大きな電流が流れたら遮断 異常発熱、発火の原因となる
温度異常 設定温度(低温/高温)を超えたら動作を停止 低温での劣化、高温での熱暴走を防ぐ

特に交換用セル(18650など)を購入する際は、「保護回路付き」と明記されているものを選ぶのが絶対条件です。保護回路がないセルは、高負荷をかける機器で使うとすぐに危険な状態に陥る可能性がありますからね。

発熱・発火リスクを理解する:電池の内部構造と主要な「内容物」

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なぜリチウムイオン電池は、取り扱いを間違えると発火してしまうのでしょうか?
それは、電池の内部で高いエネルギー密度を保つための「構造」と「内容物」に、その原因が潜んでいるからです。構造を理解することで、なぜ衝撃を与えてはいけないのか、なぜ高温下に放置してはいけないのか、その理由がハッキリと見えてきます。

筆者「どこストア」が、電池の内部を覗いてみましょう!

電池の心臓部!正極、負極、電解液の役割を分かりやすく解説

リチウムイオン電池は、主に以下の4つの主要なパーツで構成されています。

  • ① 正極(プラス極): リチウム複合酸化物(LCO、NMCなど)。リチウムイオンの受け皿・出し手となり、電池の電圧を決定します。
  • ② 負極(マイナス極): グラファイト(炭素)など。充電時にリチウムイオンを取り込み、放電時にイオンを送り出します。
  • ③ 電解液: 有機溶媒にリチウム塩を溶かしたもの。リチウムイオンが正極と負極の間を行き来するための「道」です。可燃性があります。
  • ④ セパレーター: 多孔質の薄い膜。正極と負極を物理的に分離し、ショートを防ぎます。イオンはこの膜の穴を通って移動します。

この中でも、電解液の「可燃性」と、セパレーターの「薄さ」が、発火リスクの根源となっていることを覚えておいてください。

発火の原因はここ!セパレーターの破損と熱暴走

リチウムイオン電池が発火に至るメカニズムは、ほとんどの場合、内部で起きる「ショート(短絡)」と、それに伴う「熱暴走」が原因です。
外部からの強い衝撃や、過充電によってセルの内部でガスが発生し、セパレーター(正極と負極を隔てる膜)が破損すると、正極と負極が接触してショートします。
すると、一瞬で大電流が流れ、熱が発生します。この熱が、さらに周囲のセルを温め、電解液の分解温度(約100〜200℃)を超えると、電解液が分解・気化してガスを発生し、最終的に熱暴走(Thermal Runaway)と呼ばれる制御不能な発熱・発火状態に陥るのです。

だからこそ、電池に衝撃を与えないこと、そして過充電を防ぐ保護回路(PCM)が搭載されていることが、安全対策として非常に重要なのです。

世界シェアをチェック!知っておきたい主要なリチウムイオン電池メーカー

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現在、リチウムイオン電池の製造は、アジア圏の企業が世界市場をリードしています。これらの大手メーカーが製造する「セル」は、信頼性と性能が高く、多くの電子機器や電気自動車に採用されています。高品質な製品を選ぶ上で、どのメーカーが信頼できるのかを知っておくのは非常に役立ちます。

日本が誇る技術!パナソニックなどの国内メーカーの強み

リチウムイオン電池は、1991年にソニーが世界で初めて実用化に成功した、もともと日本の技術が礎となった製品です。
現在でも、パナソニック(テスラ向けなどで有名)や、かつてソニーから事業を引き継いだ村田製作所などが、高い技術力を誇っています。

  • パナソニック(Panasonic)/ PPES:
    高いエネルギー密度と信頼性が特徴。特に電気自動車(EV)向けでは、世界的なEVメーカーと強固なパートナーシップを結んでいます。
  • 村田製作所(Murata):
    小型のワイヤレスイヤホンやウェアラブル機器向けに、小型で高性能な積層セラミックコンデンサや電池技術を提供しています。
  • FDK:
    特殊用途向けや産業機器向けの高性能なリチウムイオン電池やパック製品を手掛けています。

日本のメーカーの強みは、品質管理の徹底と、長期的な安定供給能力にあります。価格は海外メーカーに比べて高くなりがちですが、その分、安心感は抜群です。

世界を席巻する中国・韓国メーカー(CATL、LGESなど)の現状

現在、リチウムイオン電池の世界シェアトップクラスを占めているのが、中国と韓国のメーカーです。特に、電気自動車(EV)市場の拡大に伴い、その存在感は圧倒的です。

メーカー名 主要な強み・特徴
CATL(寧徳時代) 中国 EV用バッテリーで世界シェアトップクラス。特にリン酸鉄リチウム(LFP)に強み。
LG Energy Solution (LGES) 韓国 EV、モバイル機器、エネルギー貯蔵システム(ESS)など幅広い分野で高い技術力。
Samsung SDI 韓国 小型電池からEV、ESSまでバランス良く展開。角形セル(Prismatic)に強み。
BYD 中国 自社で自動車も製造。安全性の高いLFP系の「ブレードバッテリー」が有名。

これらの海外大手メーカーは、生産規模が非常に大きく、それによってコスト競争力も高くなっています。
もし、あなたがバッテリーセル単体を購入する場合、「CATLやLGESなどの大手メーカーのセルを使用」と明記されている製品を選べば、信頼性はかなり高くなりますよ。
リチウムイオン電池 世界シェア(外部サイト)

モバイルバッテリーの事故を防ぐ!絶対にしてはいけないNGな使い方

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「安全な製品を選ぶ」ことと同じくらい大切なのが、「安全な使い方」です。特に、モバイルバッテリーや交換用セルは、使い方を間違えると、発熱・発火といった重大な事故につながります。
ここでは、筆者「どこストア」が、あなたの安全を守るために、絶対にしてはいけないNGな使い方を解説します。

「ながら充電」や「継ぎ足し充電」は寿命を縮める?真実を解説

「スマホを使いながら充電するとバッテリーが劣化する」
これは半分正しく、半分間違っています。

【真実】
リチウムイオン電池は、「高温になること」が最も寿命を縮めます。「ながら充電」でスマホを使い続けると、充電による発熱とCPUの動作による発熱が重なり、バッテリーが熱くなりすぎて劣化が早まるのです。つまり、「ながら充電」そのものが悪いのではなく、「高温状態での使用」がNGということですね。

一方、「継ぎ足し充電(バッテリーが減りきる前に充電すること)」については、心配無用です。現在のリチウムイオン電池は、メモリ効果(使い切らないと容量が減っていく現象)がないため、小まめに充電する方がむしろバッテリーへの負担は少ないとされています。ただし、「満充電(100%)の状態を長時間維持する」のは劣化を早めるため、注意が必要です。

【理想的な充電状態】

  • 普段使い: 20%〜80%の間で小まめに充電するのが最も理想的です。
  • 長期保管: 満充電ではなく、50%前後の残量にして、涼しい場所に保管しましょう。

衝撃を与えたり、高温下に放置したりする危険性

先述した通り、リチウムイオン電池の発火原因の多くは、セルの内部ショートです。そして、そのショートを引き起こすのが、外部からの「物理的な衝撃」と「熱」なのです。

【絶対にしてはいけないNG行為】

NG行為 危険な理由 対策
車内や窓際など高温下に放置 電解液の分解を早め、セルの内圧を高めてセパレーターを破損させる 夏場の車内には絶対放置しない(特にダッシュボード)
投げつける、落とす、踏みつける 外部からの強い衝撃で、セパレーターが破れて内部ショートを引き起こす 持ち運びには保護ケースを使用し、丁寧に扱う
釘を刺す、分解する 即座にセルの内部ショートと大電流が流れ、発火・破裂する 絶対に行わないこと!

バッテリーが少しでも膨らんでいる、異臭がする、異常に熱いと感じた場合は、使用を直ちに中止し、決して充電しようとせず、速やかに処分(回収)の準備をしてください。

【重要】使用済みのリチウムイオン電池は燃えるゴミ?正しい回収方法

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リチウムイオン電池は、絶対に燃えるゴミや燃えないゴミとして捨ててはいけません!
廃棄された電池が、ゴミ収集車や焼却場で強い圧力を受けたり、他のゴミと接触したりすることでショート・発火する事故が、全国で頻発しています。これは、作業員の安全に関わる非常に重大な問題です。
寿命がきたリチウムイオン電池は、正しく「リサイクルルート」に乗せる必要があります。

JBRCとは?回収対象品と回収協力店の探し方

日本で小型充電式電池のリサイクルを推進しているのが、一般社団法人「JBRC」です。
JBRCは、電池メーカーなどが参加する団体で、家電量販店、自転車販売店、ホームセンターなどに「リサイクルボックス(黄色い回収缶)」を設置し、リチウムイオン電池を回収しています。

【JBRCの回収対象品】

  • リチウムイオン電池(Li-ion): モバイルバッテリー、ノートPC、スマホ、コードレス掃除機などに内蔵されていたもの。
  • ニッケル水素電池(Ni-MH): 昔のコードレス電話やエネループなどの充電池。
  • ニカド電池(Ni-Cd): 電動工具などに使われていたもの。

回収協力店は全国に約23,000箇所あり、JBRCの公式ウェブサイトから、郵便番号や住所で最寄りの回収場所を簡単に検索できます。

一般社団法人JBRC 回収協力店検索(外部サイト)

モバイルバッテリーを捨てる時の「絶縁処理」の徹底手順

リサイクルに出す前には、必ず「絶縁処理」を行ってください。この処理を怠ると、回収箱の中で他の電池や金属と接触してショートし、発火事故の原因となります。
絶縁処理は非常に簡単で、どなたでもすぐにできますよ!

【絶縁処理の3ステップ】

ステップ1:回収したい電池の金属端子(プラスとマイナス)を確認する。
ステップ2:これらの端子を覆い隠すように、ビニールテープをしっかりと貼り付ける。
ステップ3:テープで端子が見えなくなったら、JBRCの回収ボックスに入れる。

万が一、電池本体にテープを貼るのが難しい場合は、電池全体をビニール袋に入れ、その袋の口をテープでしっかり閉じるだけでも効果的です。このひと手間が、回収からリサイクルまでの安全を守ることにつながりますので、ご協力をお願いします。

買い間違え注意!「リチウム電池」と「リチウムイオン電池」の違い

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インターネットで電池を探していると、「リチウム電池」と「リチウムイオン電池」という二つの言葉を目にすることがありますよね。名前が似ているので混同されがちですが、実はこれらは全くの別物です。この違いを知らないと、欲しいものが買えないどころか、機器を破損させてしまう可能性もあります。
最後の章で、この二つの違いと見分け方をしっかりチェックしておきましょう。

一次電池と二次電池の根本的な違い

電池は大きく分けて「一次電池」と「二次電池」に分類されます。

  • 一次電池(Primary Battery):
    一度しか使えない「使い切り」の電池です。乾電池(アルカリ電池など)がこれにあたります。「リチウム電池」は一次電池の仲間です。
  • 二次電池(Secondary Battery):
    充電することで繰り返し使える「充電式」の電池です。「リチウムイオン電池」や「ニッケル水素電池」がこれにあたります。

つまり、

  • リチウム電池(一次電池): 充電できません。コイン型(CR2032など)や円筒形(CR123Aなど)で、長期間安定した低電流供給に向いています。
  • リチウムイオン電池(二次電池): 充電可能です。モバイル機器や電動工具など、大電流・大容量が必要な用途に使われます。

もし、充電器にリチウム電池(CR123Aなど)を入れてしまうと、発熱・破裂する危険性がありますので、絶対におやめください。

あなたの機器にはどちらが必要?見分け方の最終チェック

あなたが交換しようとしている電池が「リチウム電池」なのか「リチウムイオン電池」なのかを見分ける最終チェックポイントは、「電圧」と「印字されている型番」です。

特徴 リチウム電池(一次電池) リチウムイオン電池(二次電池)
公称電圧 3.0V 3.6Vまたは3.7V(満充電時4.2V付近)
型番の印字 「CR」や「BR」で始まることが多い(例:CR2032) 「ICR」や「INR」などで始まることが多い(例:ICR18650)
充電可否 絶対に充電不可 充電器があれば充電可能

特に電圧の違いは重要です。機器が3.0Vのリチウム電池を想定している場合、3.7Vのリチウムイオン電池を入れると、過電圧で機器が壊れる可能性があります。必ず、機器の取扱説明書や、元々入っていた電池の印字をよく確認してくださいね。

リチウムイオン電池 一次電池 二次電池 違い(外部サイト)

まとめ:リチウムイオン電池は「安全」と「用途」を最優先に

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いかがでしたでしょうか?「リチウムイオン電池どこに売ってる?」という疑問から、その奥深い構造やメーカー、そして何よりも大切な安全な使い方まで、幅広く解説させていただきました。
最後に、この記事のポイントをもう一度まとめておきましょう。

【購入場所と安全のチェックリスト】

  • 購入場所: モバイルバッテリーは家電量販店、交換用セルはAmazon、楽天市場、Yahoo!ショッピング、専門店が主流。
  • 最優先事項: 日本国内で販売されている製品は「PSEマーク」、交換用セルは「保護回路付き」であることを確認する。
  • NG行為: 衝撃を与える、高温下に放置する、端子をショートさせる、リチウム電池を充電器に入れるのは厳禁
  • 廃棄方法: 燃えるゴミ、燃えないゴミでは絶対に捨てない。JBRCの協力店に持ち込み、必ず端子をビニールテープで絶縁処理してから処分する。

リチウムイオン電池は、私たちの生活を便利にしてくれる素晴らしい技術ですが、一歩間違えれば危険な側面も持ち合わせています。
この記事の情報が、あなたが安全で最適なリチウムイオン電池を見つける手助けとなれば幸いです。
もし、特定のメーカーの製品についてもっと詳しく知りたい、あるいは処分方法について地域の情報を知りたいなど、追加の疑問があれば、いつでも「どこストア」の筆者にお声がけくださいね!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

リチウムイオン電池 発火 対策(外部サイト)

モバイルバッテリー PSE マーク(外部サイト)

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