コンビニで買える頭痛薬の種類と成分は?セブン・ローソン・ファミマの販売状況と胃に優しい薬の選び方

こんにちは!あなたの「どこで売ってる?」を解決する、筆者の「どこストア」です。
仕事中や外出先で、急に「ズキッ!」と頭痛が…。そんな時、一番近くにあるコンビニで薬が買えたら本当に助かりますよね。
でも、「コンビニって頭痛薬売ってたっけ?」「どの薬を選べばいいの?」と迷ってしまう方も多いはず。
この記事では、そんなあなたの疑問をまるっと解決します!セブン、ローソン、ファミマの販売状況から、主要な薬の成分の違い、胃に優しい薬の選び方まで、徹底的に解説しますね。
・セブン-イレブン・ローソン・ファミマの頭痛薬の取り扱い状況を比較
・【薬の分類】指定第2類医薬品と第1類医薬品の違いを知っておこう
・24時間購入できるの?深夜や早朝の販売時間と注意点
・コンビニでよく見かける主要な頭痛薬のメーカーと商品名一覧
- コンビニで頭痛薬は本当に買える?販売ルールと基礎知識
- セブン-イレブン・ローソン・ファミマの頭痛薬の取り扱い状況を比較
- 【薬の分類】指定第2類医薬品と第1類医薬品の違いを知っておこう
- 24時間購入できるの?深夜や早朝の販売時間と注意点
- コンビニでよく見かける主要な頭痛薬のメーカーと商品名一覧
- イブ?バファリン?タイレノール?主成分ごとの特徴と効き目の違い
- 【胃への優しさ重視】空腹時でも飲めるアセトアミノフェン系鎮痛剤の選び方
- 【強い痛み向け】イブプロフェン系の鎮痛成分とそのメリット
- 眠くなる成分「アリルイソプロピルアセチル尿素」が入っている薬は?
- ズキズキ・ガンガン…頭痛のタイプ別でおすすめの成分を使い分けるコツ
- ロキソニンSはコンビニで買える?ロキソプロフェン系が欲しい時の代替案
- 急な体調不良!コンビニで頭痛薬を探す際に確認すべき3つのポイント
- 市販薬を服用する際の相互作用や副作用を防ぐための重要事項
- まとめ:急な頭痛はコンビニで賢く対処!ただし症状が続く場合は要注意
コンビニで頭痛薬は本当に買える?販売ルールと基礎知識

「急に頭が痛い…!一番近いコンビニに駆け込もう!」
その気持ち、すっごく分かります。でも、ちょっと待ってください。実は、すべてのコンビニで頭痛薬が買えるわけではないんです。
これには、ちゃんとした法律のルールが関係しています。
私たちが普段ドラッグストアなどで買う薬は「一般用医薬品(OTC医薬品)」と呼ばれています。OTCは「Over The Counter(オーバー・ザ・カウンター)」の略で、カウンター越しにお薬を販売するという意味ですね。
この一般用医薬品は、副作用のリスクに応じて「第1類」から「第3類」までに分類されています。(詳しい分類については後ほどじっくり解説しますね!)
そして、これらの医薬品を販売するためには、専門の資格を持った人がお店にいる必要があるんです。
専門家がいないと薬は売れない
具体的には、以下のような資格者です。
- 薬剤師(やくざいし):すべての一般用医薬品(第1類、第2類、第3類)を販売できます。
- 登録販売者(とうろくはんばいしゃ):第2類医薬品と第3類医薬品を販売できます。(第1類は販売できません)
もうお分かりですね。
そう、コンビニでお弁当やお茶を買うのとはワケが違い、「薬剤師」または「登録販売者」がお店(レジ)に立っている時間帯でなければ、コンビニでは頭痛薬(主に第2類医薬品)を売ることができないルールになっているんです。
「えー、じゃあ結局、コンビニじゃ買えないの?」とがっかりしないでください。
最近は、この「登録販売者」の資格を持つスタッフさんを配置したり、ドラッグストアと提携したりして、医薬品を積極的に販売するコンビニがとても増えています!
特に、駅の近くやオフィス街にあるコンビニでは、医薬品を取り扱っている店舗をよく見かけるようになりました。
だから、結論としては「買えるコンビニと、買えないコンビニがある。そして、買えるコンビニも時間帯による」というのが正解です。
見分け方としては、お店の外に「くすり」「医薬品」「Drug」といった青いのぼりや看板が出ていることが多いですよ。それを目印に探してみてくださいね。
コンビニで買える頭痛薬は?
じゃあ、具体的にどんな頭痛薬がコンビニに置いてあることが多いのでしょうか?
コンビニで主に販売されているのは、「指定第2類医薬品」に分類される頭痛薬です。
「指定第2類」と聞くと難しそうですが、簡単に言えば「薬剤師か登録販売者がいれば買える薬」のこと。皆さんがよく知っている有名な頭痛薬の多くは、この分類に含まれています。
例えば、
- イブ(EVE)シリーズ
- バファリンA
- タイレノールA
などです。
一方で、ドラッグストアで「薬剤師さんいますか?」と聞かれてから買うタイプの薬、例えば「ロキソニンS」などは「第1類医薬品」です。これは薬剤師さんしか販売できないため、登録販売者さんしかいないコンビニでは買うことができません。
このあたりの細かい違いが、コンビニで薬を買うときの「ややこしさ」の原因なんですね。
でも大丈夫です!この記事を読み進めれば、どのコンビニにどんな薬があるのか、どの薬を選べばいいのかが、スッキリ分かりますよ。
まずは、どのコンビニチェーンが医薬品の取り扱いに積極的なのか、次で見ていきましょう!
セブン-イレブン・ローソン・ファミマの頭痛薬の取り扱い状況を比較

「じゃあ、セブン、ローソン、ファミマ、どこに行けば一番買える可能性が高いの?」
そう思いますよね!急いでいる時ほど、無駄足は踏みたくないものです。
2025年現在、医薬品の取り扱い状況はチェーンごとにかなり特徴が分かれています。さっそく比較してみましょう!
【本命】ローソンは医薬品取り扱い店舗が多い!
もし今、あなたが「とにかく急いで頭痛薬が欲しい!」という状況なら、真っ先に探すべきはローソン(LAWSON)かもしれません。
ローソンは、コンビニチェーンの中でも特に医薬品の販売に力を入れています。
「マチの健康ステーション」というスローガンを掲げているだけあって、
- 「登録販売者」が常駐する店舗を全国的に増やしている
- ドラッグストアと一体化した「ヘルスケアローソン」という形態の店舗もある
といった特徴があります。
私の体感でも、他のチェーンに比べて「あ、ここ薬売ってる!」と目につくローソンは多いですね。
もちろん、すべてのローソンで売っているわけではありませんが、他のコンビニを探すよりは見つかる確率が高いと言えるでしょう。
特に、都市部の店舗や、比較的新しい店舗では、医薬品コーナーが設けられていることが多いです。
【提携型】ファミリーマートの取り組み
ファミリーマートも、医薬品の取り扱いを増やしています。
ファミマの特徴は、ドラッグストアチェーンと提携した店舗展開です。
例えば、有名なドラッグストア「スギ薬局」や「ツルハドラッグ」などと一緒になった「一体型店舗」を見たことはありませんか?
看板が半分ファミマで、半分ドラッグストアになっているようなお店です。
ああいった店舗なら、もちろん医薬品はバッチリ揃っています。営業時間がドラッグストア部分に準じる可能性はありますが、コンビニの利便性とドラッグストアの品揃えを兼ね備えているので、とても便利ですよね。
また、ファミマ単体の店舗でも、登録販売者さんを配置して医薬品を販売しているお店は増えてきています。
【一部店舗】セブン-イレブンの状況
では、店舗数No.1のセブン-イレブンはどうでしょうか。
もちろん、セブン-イレブンにも医薬品を取り扱っている店舗は存在します。
ただ、ローソンやファミリーマートと比べると、その数はまだ限定的かもしれません。
セブン-イレブンは、医薬品販売よりも、プライベートブランド(セブンプレミアム)の食品や日用品に力を入れている印象が強いですよね。
とはいえ、オフィス街や駅ナカなど、需要が高いエリアの店舗では医薬品を置いている場合もあります。
「セブンしかない!」という状況なら、諦めずに「くすり」の看板がないか探してみる価値はありますよ。
コンビニ3社の医薬品取り扱い比較まとめ
ここで、3社の特徴を分かりやすく表にまとめてみましょう。
| コンビニチェーン | 医薬品取り扱いの特徴 | 見つかりやすさ(体感) |
|---|---|---|
| ローソン | 登録販売者の配置に積極的。「ヘルスケアローソン」も展開。 | 高い |
| ファミリーマート | ドラッグストアとの一体型店舗が多い。単独での販売店も増加中。 | 中~高い |
| セブン-イレブン | 一部の店舗(オフィス街、駅ナカなど)での取り扱いが中心。 | やや低い |
こんな感じですね。
繰り返しになりますが、一番大事なのは「店舗による」ということです。
あなたの家の近くのセブンは売ってるけど、ローソンは売ってない、なんてことも全然あり得ます。
最終的には、お店の入り口にある「くすり」や「医薬品」の表示を確認するのが一番確実ですよ!
【薬の分類】指定第2類医薬品と第1類医薬品の違いを知っておこう

さて、さっきから「第1類」とか「指定第2類」とか、難しい言葉が出てきていますよね。
「そんなのどうでもいいよ!早く薬が欲しい!」
そう言いたくなるのをグッとこらえて、ここだけは少し我慢して聞いてください。
この違いを知っておくことが、コンビニで賢く頭痛薬を選ぶ最大のカギになるんです。
なぜなら、この分類によって「どこで買えるか」と「どんな強さか」が、だいたい決まってしまうからです。
一般用医薬品の4つの分類
一般用医薬品(OTC医薬品)は、副作用のリスクの高さに応じて、以下の4つに分類されています。
| 分類 | 販売できる専門家 | 主な例(頭痛薬) | コンビニでの買いやすさ |
|---|---|---|---|
| 第1類医薬品 | 薬剤師のみ | ロキソニンS、ガスター10など | ほぼ買えない |
| 指定第2類医薬品 | 薬剤師または登録販売者 | イブ、バファリンA、タイレノールAなど | コンビニで買えるのはコレ! |
| 第2類医薬品 | 薬剤師または登録販売者 | 風邪薬、漢方薬の一部など | (同上) |
| 第3類医薬品 | 薬剤師または登録販売者(資格者不在でも販売可) | ビタミン剤、湿布の一部など | 一番買いやすい |
コンビニで買えるのは「指定第2類」がメイン!
この表を見れば一目瞭然ですね。
コンビニで頭痛薬を買おうと思った時、私たちが探すことになるのは、ほぼ「指定第2類医薬品」です。
「イブ」や「バファリンA」、「タイレノールA」といった、皆さんが「頭痛薬」と聞いて思い浮かべるであろう、超メジャーな商品がこの分類に入っています。
これらは、薬剤師さん、または登録販売者さんがいれば販売できます。
さっき、ローソンなどで「登録販売者さんを配置しているお店が増えている」と言いましたよね。コンビニが医薬品販売に力を入れるというのは、主にこの「指定第2類医薬品」を売れる体制を整える、ということなんです。
「第1類医薬品」はコンビニでは諦めよう
じゃあ、最強の鎮痛剤として名高い「ロキソニンS」はどうでしょうか。
これは「第1類医薬品」です。
第1類医薬品は、副作用のリスクが相対的に高いため、薬剤師さんしか販売できません。
薬剤師さんは、薬学部で6年間も専門教育を受けた国家資格者。その薬剤師さんが24時間コンビニに常駐する、というのは人件費の面からも非常にハードルが高いんです。
ドラッグストアでさえ、薬剤師さんがお昼休憩で不在だったり、夜遅い時間は帰ってしまっていたりしますよね。
ですから、「コンビニでロキソニンSを買うのは、基本的には無理」と覚えておきましょう。
(ごく稀に、薬剤師さんがいるドラッグストア一体型コンビニもありますが、レアケースです)
「ロキソニンSじゃなきゃ効かない!」という方は、残念ですがコンビニではなく、日中に薬剤師さんがいるドラッグストアに行くしかありません。
でも、安心してください。
コンビニで買える「指定第2類」の薬でも、あなたの頭痛を和らげてくれる優秀な薬はたくさんあります!
問題は、それが「いつ買えるか」です。次の見出しで、コンビニの販売時間について見ていきましょう。
24時間購入できるの?深夜や早朝の販売時間と注意点

「よし、薬を売ってるローソンを見つけた!これでいつでも安心だ!」
そう思ったあなた、実はまだ安心するのは早いかもしれません。
コンビニの最大の魅力は「24時間営業」であること。でも、残念ながら、医薬品の販売は24時間ではないケースがほとんどなんです。
なぜ24時間売ってくれないの?
もう理由は簡単ですよね。
そうです、「専門家(登録販売者さん)がいないから」です。
コンビニが24時間営業だとしても、医薬品を販売できる資格を持った登録販売者さんが24時間ずっとお店にいるとは限りません。
特に、人手が少なくなる深夜帯(例えば、夜22時~朝9時など)は、資格者が不在になる時間帯であることが多いんです。
登録販売者さんも人間ですから、休憩も取りますし、夜は寝ますよね。
お店が開いていても、資格者がレジにいない時間帯は、法律で薬を売ってはいけないことになっています。
このため、医薬品コーナーだけがシャッターやカーテンで閉鎖されていたり、「ただいま医薬品は販売できません」という札が立っていたりするんです。
医薬品の販売時間をチェックしよう!
じゃあ、どうすればいいか。
薬を売っているコンビニを見つけたら、まず「医薬品の販売時間」をチェックするクセをつけましょう。
たいてい、お店の入り口や、医薬品コーナーの近くに、こんな感じで書かれています。
<医薬品販売時間>
9:00 ~ 21:00
(※上記時間外は、登録販売者不在のため医薬品の販売はできません)
この表示があるお店だと、「あ、このコンビニは夜21時を過ぎたら、もう頭痛薬は買えないんだな」ということが分かります。
「深夜2時に頭が痛くなっても、この店はダメか…」と、あらかじめ知っておくことができますよね。
せっかく薬を売ってるコンビニを見つけても、肝心な時に買えなければ意味がありません。
あなたがよく使うコンビニが薬を売っていたら、ぜひ一度、この「販売時間」をチェックしておくことをオススメします。
深夜や早朝にどうしても欲しい時は?
「じゃあ、深夜3時に急に頭が痛くなったら、もう朝まで我慢するしかないの?」
そう絶望しないでください。
可能性は低いですが、24時間販売をしているドラッグストアが近くにあるかもしれません。
例えば、ドン・キホーテの一部店舗や、都市部の大きなドラッグストアチェーン(ウェルシアなど)は、登録販売者さんを24時間配置して、深夜でも第2類医薬品を販売していることがあります。
また、24時間営業ではありませんが、深夜1時や2時まで営業しているドラッグストアもあります。
コンビニで買えない時間帯だったら、Googleマップなどで「深夜営業 ドラッグストア」と検索してみるのが最後の手段ですね。
とはいえ、一番いいのは、そうなる前に日中や夜の早い時間帯にコンビニで買っておくこと。
次の見出しで、コンビニで具体的にどんな薬が手に入るのか、ラインナップを見ていきましょう!
コンビニでよく見かける主要な頭痛薬のメーカーと商品名一覧

お待たせしました!ここからは、いよいよ具体的な商品ラインナップを見ていきましょう。
コンビニの医薬品コーナーは、ドラッグストアに比べるととっても狭いですよね。
だから、置いてある薬は「これぞ王道!」という、超有名メーカーの売れ筋商品に厳選されています。
「種類が多すぎて選べない!」ということが逆に少ないので、それぞれの特徴さえ知っておけば、迷うことはありませんよ。
コンビニ(医薬品取り扱い店)でよく見かける、代表的な頭痛薬(指定第2類医薬品)は、主に以下の3大ブランドです!
イブ(EVE)シリーズ (メーカー:エスエス製薬)
「頭痛に速く効く」というイメージが強い、青いパッケージの「イブ」シリーズです。
ウサギの「ピョンちゃん」マークでもおなじみ、エスエス製薬の商品ですね。
- イブA錠:イブプロフェン配合のスタンダードなタイプ。鎮静成分(眠くなる成分)も入っています。
- イブクイック頭痛薬:より速く効くことを目指したタイプ。胃を守る成分(酸化マグネシウム)も配合されています。
- イブクイック頭痛薬DX:イブプロフェンの配合量がシリーズ最大(1回200mg)。「つらい頭痛に」と書かれていることが多い、強力なタイプです。
コンビニでは、この中のどれか1〜2種類が置いてあることが多いですね。特に「イブA錠」や「イブクイック頭痛薬」は定番商品です。
バファリン(Bufferin)シリーズ (メーカー:ライオン)
「胃にやさしい」というイメージで、昔から愛されている「バファリン」シリーズ。ライオンの商品です。
バファリンは種類によって主成分が違うので、ちょっと注意が必要です。
- バファリンA:主成分は「アスピリン」。胃を守る成分(ダイバッファーHT)が配合されています。これも「指定第2類医薬品」なので、コンビニに置いてある可能性があります。
- バファリンプレミアムDX:主成分は「イブプロフェン」と「アセトアミノフェン」のW配合。鎮痛効果が非常に高いですが、コンビニで見かけることはイブより少ないかもしれません。
- バファリンルナi:イブプロフェンとアセトアミノフェンのW配合。生理痛・頭痛用ですが、コンビニでの遭遇率は低めです。
コンビニで一番見かける可能性があるのは、昔ながらの「バファリンA(アスピリン系)」かもしれませんね。
タイレノールA (メーカー:ジョンソン・エンド・ジョンソン)
これは他の2つとは少し毛色が違います。
「タイレノールA」は、主成分が「アセトアミノフェン」だけという、非常にシンプルな処方の薬です。
- タイレノールA:最大の特徴は「胃に優しい」こと。そして「眠くなる成分が入っていない」こと。
仕事中や運転前に飲みたい人、胃が弱くて他の鎮痛剤が飲めない人にとって、まさに救世主のような薬です。
この「タイレノールA」を指名買いする人も多いため、コンビニの棚にもしっかりと置かれていることが多い、隠れた人気商品です。
ほかにも、「ナロンエース」(大正製薬)などが置かれている場合もありますが、基本的にはこの「イブ」「バファリン」「タイレノールA」の3強を覚えておけば、コンビニでの薬選びはバッチリです。
「でも、名前は分かったけど、結局どれが自分に合ってるの?」
そうですよね。次の見出しで、いよいよ「成分」の違いに迫ります!
・【胃への優しさ重視】空腹時でも飲めるアセトアミノフェン系鎮痛剤の選び方
・【強い痛み向け】イブプロフェン系の鎮痛成分とそのメリット
・眠くなる成分「アリルイソプロピルアセチル尿素」が入っている薬は?
・ズキズキ・ガンガン…頭痛のタイプ別でおすすめの成分を使い分けるコツ
イブ?バファリン?タイレノール?主成分ごとの特徴と効き目の違い

さあ、ここが一番大事なポイントですよ!
コンビニで頭痛薬を選ぶ時、パッケージのデザインや「速く効く!」みたいなキャッチコピーだけで選んでいませんか?
それはNGです!
あなたが今、本当に重視すべきは「胃への優しさ」なのか、「効き目の強さ」なのか、それとも「眠くならないこと」なのか。
それによって、選ぶべき薬の「主成分」がまったく違ってくるんです。
コンビニで買える薬の主な成分は、大きく分けてこの3種類です。それぞれの特徴を、アホでもわかるように(笑)簡単に説明しますね!
主要成分3タイプの比較表
まずは、この最強の比較表を見てください!これさえ覚えればOKです。
| 主成分 | 代表的な薬(コンビニ) | 特徴 | こんな人におすすめ |
|---|---|---|---|
| アセトアミノフェン | タイレノールA | ・胃に一番やさしい ・空腹時でも飲める ・眠くならない ・効き目はマイルド |
・胃が弱い人 ・空腹で今すぐ飲みたい人 ・仕事中や運転前の人 |
| イブプロフェン | イブA錠、イブクイック | ・鎮痛効果が強い ・熱や炎症にも効く ・胃への負担は中くらい ・(眠くなる成分入りが多い) |
・つらい痛みをしっかり抑えたい人 ・生理痛や歯痛にも使いたい人 |
| アスピリン (アセチルサリチル酸) |
バファリンA | ・昔からの定番成分 ・胃への負担はやや強め ・(胃を守る成分入りが多い) |
・アスピリンが体に合う人 ・飲み慣れた薬がいい人 |
解説:それぞれの成分のキャラクター
表だけだと味気ないので、それぞれの成分をキャラクターに例えてみましょう。
アセトアミノフェン(タイレノールA)
彼は「やさしさ一筋、守りのナイト」です。
攻撃力(鎮痛効果)はそこそこマイルドですが、とにかく防御力(胃への優しさ)が最強クラス。
「胃が荒れるのは絶対にイヤだ!」「空腹だけど今飲みたい!」という、あなたのワガママ(?)を優しく受け止めてくれます。
しかも、眠気という余計なデバフ(悪い効果)もかけてきません。仕事や勉強の邪魔をしない、まさに紳士的な成分です。
イブプロフェン(イブ シリーズ)
彼は「速攻アタッカー、頼れるエース」です。
「痛み」という敵に対して、速く、強く攻撃(鎮痛)してくれます。「つらい痛み、今すぐ消えて!」という時のエースストライカー。
ただし、攻撃力が高い分、ちょっとだけ胃に負担(副作用)がかかる可能性があります。そのため、「イブクイック」のように胃を守るサポート役(酸化マグネシウム)と一緒にチームを組んでいることが多いです。
また、鎮静成分(眠気)という仲間を連れていることも多く、飲んだ後にフワフワすることがあるので注意が必要な、ちょっとクセのあるエースですね。
アスピリン(バファリンA)
彼は「百戦錬磨のベテラン兵士」です。
大昔から使われている、実績と信頼の成分。鎮痛効果もバッチリです。
ただ、ちょっと気性が荒く(胃への負担が強め)、そのままでは胃を荒らしてしまうことがあります。そのため、「バファリンA」では「ダイバッファーHT」という名の盾(胃を守る成分)を必ず装備しています。
「昔からバファリンで育ってきたから」という、ベテランの安心感を求める人に向いています。
どうでしょう?
コンビニの棚に並んだ3つの薬が、まったく違う個性を持っていることが分かりましたか?
「なんとなくイブ」で選ぶのではなく、「今は空腹だからタイレノールAにしよう」とか、「今日はガツンと効かせたいからイブクイックDXにしよう」と、自分で考えて選べるようになることが、賢いコンビニ利用術ですよ!
【胃への優しさ重視】空腹時でも飲めるアセトアミノフェン系鎮痛剤の選び方

「急な頭痛。そういえば、朝から何も食べてない…」
最悪のコンボですよね。頭は痛いし、お腹は空っぽ。こんな時に、胃に負担がかかる薬なんて、怖くて飲めません。
一般的な頭痛薬(イブプロフェンやアスピリン、ロキソプロフェンなど)は、「プロスタグランジン」という物質を抑えることで痛みを止めます。
でも実は、このプロスタグランジン、胃の粘膜を守るバリアを作るためにも必要な物質なんです。
だから、これらの薬を飲むと、胃を守るバリアが薄くなってしまい、胃酸で胃が荒れやすくなってしまう…。
これが「頭痛薬は胃に悪い」と言われる正体です。特に空腹時は、胃酸が直接粘膜を攻撃するので最悪です。
なぜアセトアミノフェンは胃に優しいのか?
そこで登場するのが、さっき紹介した「やさしさ一筋のナイト」、アセトアミノフェンです。
アセトアミノフェンが痛みを止める仕組みは、イブプロフェンなどとは少し違います。
彼は、主に脳の中枢神経(痛みの司令塔)に作用して、「痛い!」と感じるレベルを下げる働きをします。
胃の粘膜を守るプロスタグランジンにはほとんど影響を与えないので、胃壁のバリアを壊すことがありません。
だから、アセトアミノフェンは空腹時に飲んでもOKとされているんです!
(もちろん、何か食べた後に越したことはありませんが、緊急時には飲めるという安心感が違います)
コンビニで選ぶべきは「タイレノールA」
コンビニで、このアセトアミノフェンを主成分とする薬を探すなら、選ぶべきは一択です。
「タイレノールA」(ジョンソン・エンド・ジョンソン)
これです。
タイレノールAは、余計な成分(眠くなる鎮静成分やカフェインなど)が一切入っていない、アセトアミノフェンの単剤です。
だから、
- 胃が弱くて、いつも胃薬と一緒に飲んでいる人
- 何も食べていないけど、今すぐ飲みたい人
- 薬を飲んだ後の胃のムカムカ感が嫌いな人
こんな人には、迷わずタイレノールAをレジに持っていくことを強くおすすめします。
効き目はイブプロフェン系に比べるとマイルドですが、優しく痛みを和らげてくれますよ。
(ちなみに、病院で赤ちゃんや妊婦さんに処方される鎮痛剤「カロナール」も、同じアセトアミノフェンです。それくらい体に優しい成分だということですね。)
もちろん、ドラッグストアやネット通販なら、アセトアミノフェン系の薬ももっと種類があります。
もしコンビニで見つからなくても、Amazonや楽天で「アセトアミノフェン 錠剤」と検索すれば、たくさんの市販薬が見つかります。常備薬として家に置いておくのも賢い選択ですね。
【強い痛み向け】イブプロフェン系の鎮痛成分とそのメリット

「胃への優しさも大事だけど、今はそれどころじゃない!」
「このズキンズキンする強い痛みを、とにかく早く、ガツンと止めてほしい!」
そんな時、あなたが頼るべきは「速攻アタッカー」のイブプロフェンです。
イブプロフェンは、「NSAIDs(エヌセイズ)」と呼ばれる非ステロイド性抗炎症薬の代表選手。
さっきのアセトアミノフェンが「脳(中枢)」に効くのに対し、イブプロフェンは「痛みが出ている現場(末梢)」で、痛みの原因物質(プロスタグランジン)が作られるのを直接ブロックします。
だから、鎮痛効果が非常にシャープで強いのが特徴です。
コンビニで選ぶべきイブプロフェン系
コンビニの棚でイブプロフェン系の薬を探すなら、これらを選びましょう。
- イブA錠(エスエス製薬)
- イブクイック頭痛薬 / イブクイック頭痛薬DX(エスエス製薬)
- (もしあれば)バファリンプレミアムDX(ライオン)
特に「イブクイック頭痛薬DX」は、1回量(2錠)あたりイブプロフェンが200mgと、市販薬で認められている最大量が配合されています。(ロキソニンSが1回60mgなので、単純比較はできませんが、かなり高用量です)
「DX(デラックス)」の名は伊達じゃない、まさに「つらい頭痛」用の切り札ですね。
「速く効く」ための工夫
イブプロフェン系の薬、特に「イブクイック」などは、ただ成分が強いだけではありません。
「速く効く」ための工夫がされているんです。
それが、「酸化マグネシウム」の配合です。
「え、酸化マグネシウムって、便秘薬じゃ…?」
そう思ったあなたは鋭い!酸化マグネシウムは胃酸を中和する「制酸剤」として働き、便を柔らかくする効果もあります。
イブクイックに配合されている目的は、主に2つ。
- 胃酸を中和して、イブプロフェンによる胃の荒れを防ぐ(胃粘膜保護)
- イブプロフェンの錠剤が早く溶けるのを助け、吸収を速める
つまり、イブプロフェンという強力なアタッカーが、胃を荒らさずに、かつ最速で戦場(患部)にたどり着けるようサポートする、超有能なマネージャー役なんです。
だから、「イブクイック」は、「強さ」と「速さ」と「胃への優しさ(配慮)」を兼ね備えた、非常にバランスの取れた薬だと言えます。
「とにかくこの痛みをなんとかしたい!でも胃が荒れるのも怖い…」というワガママな(?)悩みには、イブクイックやイブクイックDXが最適解になることが多いですよ。
眠くなる成分「アリルイソプロピルアセチル尿素」が入っている薬は?

コンビニで頭痛薬のパッケージ裏を見てみると、イブプロフェンやカフェインと並んで、なにやら長い名前の成分が書かれていることがあります。
「アリルイソプロピルアセチル尿素」
はい、早口言葉みたいですね(笑)
これ、一体何だか知っていますか?
これは「鎮静成分(ちんせいせいぶん)」と呼ばれるものです。簡単に言えば、脳の興奮を鎮めて、リラックスさせる(=眠くさせる)成分です。
「え?頭痛を治したいのに、なんで眠くさせる必要が?」
と思いますよね。
これにはちゃんとした理由があります。
頭痛がひどい時って、痛みでイライラしたり、神経が過敏になったりしていませんか?
この鎮静成分は、その「痛い!」という感覚の高ぶりをフワッと落ち着かせることで、イブプロフェンなどの鎮痛成分の効き目をサポート(増強)してくれるんです。
どんな薬に入っているの?
コンビニで買える薬の中では、以下の商品によく配合されています。
- イブA錠
- イブクイック頭痛薬 / イブクイック頭痛薬DX
- ナロンエース(もしあれば)
そう、イブシリーズの多くには、この鎮静成分が入っているんです。
だから、「イブを飲むと、痛みがスッと引いて、なんだかボーッとする」と感じる人は、イブプロフェンの効果に加えて、この鎮静成分の効果も感じている可能性が高いですね。
絶対に注意すべきこと!
この成分が入っている薬を飲む時、絶対に守らなければならないことがあります。
それは、「服用後、乗り物または機械類の運転操作をしないこと」です。
当たり前ですよね。
眠くなる成分が入っているのに、車やバイクを運転したらどうなるか…。
集中力が落ちて、判断が鈍り、重大な事故につながる可能性があります。
これは「飲酒運転」と同じくらい危険な行為です!
だから、
- これから車を運転して帰る人
- 大事な会議やプレゼンを控えている人
- 集中力が必要な作業(機械操作など)をする人
これらに当てはまる人は、絶対に「アリルイソプロピルアセチル尿素」入りの薬を飲んではいけません。
「じゃあ、何を飲めばいいの?」
その場合は、さっき紹介した「タイレノールA」(アセトアミノフェン)を選びましょう。
タイレノールAには、この鎮静成分は一切入っていません。
また、「バファリンA」(アスピリン)にも基本的には入っていません。
パッケージの裏側を見て、「アリルイソプロピルアセチル尿素」という文字がないことを確認してから買うクセをつけることが、本当に大事ですよ。
鎮静成分の眠気について、もっと詳しく知りたい方はこちらも参考にしてください。
ズキズキ・ガンガン…頭痛のタイプ別でおすすめの成分を使い分けるコツ

一口に「頭痛」と言っても、その痛み方はいろいろですよね。
・後頭部から首筋にかけて、ギューッとヘルメットで締め付けられるような「緊張型頭痛」
・こめかみの片側(または両側)が、脈打つようにズキン、ズキンと痛む「片頭痛(偏頭痛)」
市販の頭痛薬は、残念ながらこれらの頭痛を根本的に治す薬ではありません。
あくまで「今出ている痛み」を一時的に抑える「対症療法」の薬です。
とはいえ、痛みのタイプによって「こっちの成分の方が相性がいいかも」という、使い分けのコツは確かに存在します。
ギューッと痛む「緊張型頭痛」の場合
これは、長時間のデスクワークやスマホ操作、ストレスなどで、首や肩の筋肉がガチガチに緊張することで起こる頭痛です。
血流が悪くなっていることが原因とも言われています。
このタイプの痛みには、
- イブプロフェン
- アスピリン
といった、「NSAIDs」と呼ばれる鎮痛成分が効果的です。
イブプロフェンには筋肉の炎症を抑える作用も期待できますし、アスピリンには血流を少しサラサラにする作用(ごく微量ですが)もあるため、ガチガチに固まった筋肉から来る痛みを和らげるのに向いています。
また、緊張型頭痛は「痛みでイライラする」というより、「重苦しくてどんよりする」ことが多いので、あえて眠くなる鎮静成分が入っていない「バファリンA」や、カフェインで気分をシャキッとさせる「イブA錠」などを選ぶのもアリですね。
ズキンズキン痛む「片頭痛」の場合
これは、何らかの原因で脳の血管が急激に拡張し、その周りの神経が刺激されて起こる頭痛と言われています。
光や音に敏感になったり、吐き気を伴ったりすることもあります。
このタイプの痛みには、
- アセトアミノフェン
- イブプロフェン
どちらも有効です。
特に片頭痛の「予兆」を感じた時(チカチカする、など)や、痛みがまだ軽いうちなら、胃に優しいアセトアミノフェン(タイレノールA)で早めに抑えるのがおすすめです。
痛みが強くなってしまった場合は、鎮痛効果の高いイブプロフェン系(イブクイックなど)でガツンと抑えるのが良いでしょう。
また、片頭痛の時は、脳の血管が「拡張」して痛んでいます。
そこへ、さらに血管を拡張させる作用のあるアルコールを飲むのは最悪の選択です。絶対にやめましょう。
逆に、「無水カフェイン」には血管を収縮させる作用があるため、片頭痛の痛みを和らげるのを助けてくれることがあります。
「イブA錠」や「イブクイック」には、このカフェインも配合されています。
(ただし、カフェインの摂りすぎは逆に頭痛を誘発することもあるので、コーヒーのガブ飲みは禁物ですよ!)
自分の痛みが「ギューッ」なのか「ズキンズキン」なのか。
それを意識するだけでも、選ぶべき薬が少し変わってきますね。
・急な体調不良!コンビニで頭痛薬を探す際に確認すべき3つのポイント
・市販薬を服用する際の相互作用や副作用を防ぐための重要事項
・まとめ:急な頭痛はコンビニで賢く対処!ただし症状が続く場合は要注意
ロキソニンSはコンビニで買える?ロキソプロフェン系が欲しい時の代替案

さて、ここまでコンビニで買える頭痛薬について熱く語ってきました。
でも、こう思っている方も多いはずです。
「結局、最強のロキソニンSは買えないんでしょ?」
はい。その通りです。
残念ながら、2025年現在、「ロキソニンS」やそのジェネリック(ロキソプロフェン錠「クニヒロ」など)をコンビニで買うことは、ほぼ不可能です。
もう一度、理由をおさらいしましょう。
ロキソニンSの主成分「ロキソプロフェン」は、「第1類医薬品」に分類されています。
第1類医薬品は、
- 副作用のリスクが相対的に高い(特に胃腸障害など)
- そのため、薬剤師が対面で、情報提供(説明)をした上でないと販売できない
という厳しいルールがあります。
コンビニに「薬剤師」が24時間常駐するのは、現実的に非常に困難です。コンビニにいる専門家は、ほとんどが「登録販売者」さんです。
そして、登録販売者さんは、第1類医薬品を販売する資格を持っていません。
だから、コンビニではロキソニンSは買えないのです。
これはもう、法律の壁なのでどうしようもありません。
(「薬剤師常駐」をうたう、ごく一部のドラッグストア一体型コンビニを除く)
ロキソニンSが欲しい時の「代替案」
「じゃあ、ロキソニンSじゃないと効かない私はどうすれば…」
もし、あなたが今コンビニの前に立っていて、ロキソニンSが手に入らないと絶望しているなら、これが最善の「代替案」です。
コンビニで買える薬の中で、最も鎮痛効果が高いものを選ぶこと。
それは、ズバリ、
「イブクイック頭痛薬DX」です。
主成分は「イブプロフェン」ですが、DXは1回量で200mgという最大量が配合されています。
ロキソプロフェン(1回60mg)とは作用の仕方が少し違いますが、イブプロフェンも非常に強力な鎮痛成分です。
「ロキソニンSしか効かない」と思い込んでいる方でも、イブプロフェン200mgを試してみたら、「あれ、こっちでも十分効いたかも」となるケースは全然あります。
ロキソニンSが買えない以上、コンビニで手に入る「最強のカード」は、イブクイック頭痛薬DX(あるいはイブプロフェンを高用量配合した薬)だということを覚えておきましょう。
もちろん、一番いいのは、ドラッグストアが開いている時間にロキソニンSを買っておくこと。
もしくは、Amazonや楽天などのネット通販(薬剤師さんの確認が必要な場合があります)で、ロキソニンSをあらかじめ購入してストックしておくことですね。
急な体調不良!コンビニで頭痛薬を探す際に確認すべき3つのポイント

さて、これまでの情報を総動員して、いよいよコンビニの棚の前で最終決断をします。
急な体調不良で頭がボーッとしている時でも、最低限これだけは確認してほしい!という3つのチェックポイントを伝授します。
ポイント1:自分の症状に「成分」が合っているか?
これが一番大事です。
パッケージの「速攻!」とか「プレミアム!」という言葉に踊らされてはいけません。
裏側の「成分表」を(つらくても)頑張って見てください。
- 胃が空っぽで、胃が弱い → 「アセトアミノフェン」(タイレノールA)
- とにかく痛みが強くて、ガツンと効かせたい → 「イブプロフェン」(イブクイックDXなど)
- 飲み慣れたものがいい → 「アスピリン」(バファリンA)
この「成分」の三択を間違えないこと。これが第一関門です。
ポイント2:「眠くなる成分」は入っていないか?
次に確認すべきは、「眠気」です。
特に、この後すぐに車を運転する、仕事に戻る、という人は、絶対に確認してください。
- 確認すべき成分名:「アリルイソプロピルアセチル尿素」
この呪文のような名前が成分表にあったら、その薬は「眠くなります」。
運転・操作は絶対にNGです。
「眠くなったら困る!」という人は、この成分が入っていない「タイレノールA」や「バファリンA」を選びましょう。(イブシリーズはほぼ入っているので注意!)
ポイント3:「カフェイン」は入っているか?
意外と見落としがちなのが「カフェイン(無水カフェイン)」です。
カフェインには、鎮痛効果を助けたり、血管を収縮させて片頭痛を和らげたりする良い面があります。
「イブA錠」や「イブクイック」には、このカフェインも入っています。
ですが、
- 夜、寝る前に飲みたい人(眠れなくなる)
- カフェインで胃が荒れやすい人
- 妊娠中・授乳中の人(カフェインは避けた方が無難)
こんな人たちは、カフェインが入っていない薬を選ぶべきです。
コンビニで買える中では、「タイレノールA」や「バファリンA」(※製品によりますが、Aは入ってないことが多い)が候補になります。
パッケージの裏を見て、「無水カフェイン」の文字がないかチェックしましょう。
「成分」「眠気」「カフェイン」。
この3つを確認するだけで、市販薬選びの失敗は99%防げますよ!
市販薬を服用する際の相互作用や副作用を防ぐための重要事項

無事にコンビニで頭痛薬をゲット!さあ、すぐに飲もう!
…と、その前に。市販薬とはいえ、薬は薬です。
安全に飲むために、いくつか絶対に守ってほしいルールがあります。あなたの体を守るために、本当に大事なことなので、しっかり読んでくださいね。
他の薬との併用は「絶対に」ダメ!
「頭痛もするけど、ちょっとノドも痛いから、さっき風邪薬も飲んじゃった」
これは、めちゃくちゃ危険です!
市販の総合かぜ薬(パブロンやルルなど)には、すでに「アセトアミノフェン」や「イブプロフェン」といった鎮痛・解熱成分が入っていることがほとんどです。
そこに、さらに頭痛薬(イブやタイレノール)を重ねて飲んだらどうなるか?
同じ成分を「倍量」飲んでいるのと同じことになります。(オーバードーズ、過剰摂取です)
アセトアミノフェンを大量に摂取すれば、肝臓に深刻なダメージ(肝機能障害)が出ることがありますし、イブプロフェンを大量に摂取すれば、胃が荒れるどころか、胃潰瘍(胃に穴が開く)になるリスクもあります。
「頭痛薬」と「風邪薬」の併用は、原則禁止。
もし併用したい場合は、必ず薬剤師さんに相談してください。
お酒(アルコール)と一緒に飲むのは論外!
「お酒飲んだら頭痛くなってきたから、薬飲んで寝よ」
これも、絶対にダメです。自殺行為です。
アルコールも、アセトアミノフェンも、どちらも肝臓で分解されます。
肝臓がアルコールの分解で手一杯になっているところに、アセトアミノフェンがやってきたら…肝臓はパンクしてしまいます。急性肝不全という、命に関わる状態になる可能性も。
また、イブプロフェンやアスピリンは胃を荒らします。アルコールも胃を荒らします。
「胃荒らし」と「胃荒らし」を同時に胃に入れたら…もう、お分かりですね。胃の粘膜はボロボロです。
飲酒前、飲酒後、飲酒中。いかなるタイミングでも、お酒と薬の併用は絶対にやめてください。
用法・用量を守り、飲み過ぎない
「1回2錠って書いてあるけど、痛いから4錠飲んじゃえ」
「4時間空けろって書いてあるけど、まだ痛いから2時間で飲んじゃえ」
これも全部NGです。
決められた量や回数は、その薬が安全に効果を発揮するための「命綱」です。
それを無視すれば、副作用のリスクが跳ね上がるだけ。
特に、市販の鎮痛剤をダラダラと飲み続ける(月に10日以上など)と、かえって薬が原因で頭痛がひどくなる「薬物乱用頭痛」という、恐ろしい状態に陥ることもあります。
市販薬は、あくまで「一時しのぎ」のレスキュー隊です。
レスキュー隊が毎日出動するようなら、それはもう「災害」です。すぐに病院に行ってください。
まとめ:急な頭痛はコンビニで賢く対処!ただし症状が続く場合は要注意

お疲れ様でした!コンビニで頭痛薬を買うための、ありとあらゆる情報をお届けしました。
これでもう、あなたは「コンビニ頭痛薬マスター」ですね!
最後に、大事なことをまとめます。
- コンビニで頭痛薬は買える!ただし、「くすり」の看板がある、専門家(登録販売者など)がいる店舗・時間帯に限られる。(ローソンが狙い目)
- コンビニで買えるのは「指定第2類医薬品」(イブ、バファリンA、タイレノールAなど)がメイン。「第1類」(ロキソニンS)はほぼ買えない。
- 選ぶ時は「成分」が命!
・胃に優しく眠くならない → アセトアミノフェン(タイレノールA)
・強く速く効かせたい → イブプロフェン(イブクイックDXなど) - 運転前は「アリルイソプロピルアセチル尿素」入りの薬(イブA錠など)は絶対NG!
- 風邪薬やお酒との併用は、絶対にダメ!
急な頭痛にとって、コンビニは本当に心強い味方です。
でも、品揃えや専門家のアドバイスを考えたら、やっぱり一番いいのは「ドラッグストア」です。
コンビニで買うのは、あくまで「緊急事態」や「出先でのアクシデント」と割り切るのがいいかもしれませんね。
私、どこストアからの一番のおすすめは、「ネット通販で常備薬をストックしておく」ことです。
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングなら、ドラッグストアで売っているほぼ全ての頭痛薬が、家まで届けてもらえます。(第1類医薬品は薬剤師さんのオンライン確認が必要ですが、それも簡単です)
「イブクイックDX」も「タイレノールA」も「ロキソニンS」も、全部そろえておけば、体調やシーンに合わせて自分で最強の布陣が組めますよね。
急な頭痛に慌てないためにも、ぜひあなたの家の救急箱に、お守りとしてストックしておくことを検討してみてください。
そして、もし市販薬を飲んでも痛みが続く、どんどんひどくなる、今までにないタイプの頭痛がする…という場合は、絶対に我慢せず、すぐに病院(脳神経外科や頭痛外来)を受診してくださいね。
あなたの「困った!」が解決できれば幸いです。筆者のどこストアでした!


