コンビニで鼻づまり薬は売ってる?【夜中の救急対策】ローソン・セブン・ファミマで買える市販薬と応急処置アイテム全解説

コンビニで鼻づまり薬は売ってる?【夜中の救急対策】ローソン・セブン・ファミマで買える市販薬と応急処置アイテム全解説

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夜中、急に鼻が詰まって眠れない…!「コンビニで鼻づまり薬は売ってる?」と焦っていませんか?この記事では、コンビニで買える薬の種類、買えない理由、そして薬がない時の緊急対策まで、あなたの疑問に筆者の「どこストア」が徹底的にお答えします。

・結論:コンビニで鼻づまりの薬は「買える」?「買えない」?
・知っておきたい医薬品販売のルール:コンビニで薬が限定的な理由
・ローソン・セブン・ファミマ:薬の販売状況と時間帯の違いを徹底比較
・【貼るだけ・嗅ぐだけ】コンビニで確実に入手できる「医薬部外品」の効果と使い方
・コンビニの総合感冒薬は鼻づまりに効く?有効成分(抗ヒスタミン剤など)をチェック
この記事を書いた人
どこストア

「それ、どこで売ってるの?」と聞かれたら、じっとしていられない。ネットもリアル店舗もくまなく調べて、レア商品から期間限定グッズまで見つけ出すのが得意。誰かの“買いたい”を叶える瞬間が何よりの喜び。あなたの探し物、きっと見つけます!

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  1. 結論:コンビニで鼻づまりの薬は「買える」?「買えない」?
    1. まず知ってほしい!コンビニで「鼻づまり専用薬」はほぼ買えません
    2. じゃあ、コンビニで買えるものは何?
    3. この記事でわかること(あなたの疑問、全部解決します)
  2. 知っておきたい医薬品販売のルール:コンビニで薬が限定的な理由
    1. 薬には「リスク分類」があるって知ってましたか?
    2. 第1類医薬品とは?(薬剤師が必須)
    3. 第2類医薬品とは?(鼻炎薬はココ!)
    4. 第3類医薬品とは?(これならコンビニでも置ける?)
  3. ローソン・セブン・ファミマ:薬の販売状況と時間帯の違いを徹底比較
    1. 【最有力】医薬品が買える可能性が一番高いのは「ローソン」
    2. セブンイレブンやファミリーマートの現状は?
    3. 【超重要】薬が買えるローソンでも「24時間」買えるわけじゃない
  4. 【貼るだけ・嗅ぐだけ】コンビニで確実に入手できる「医薬部外品」の効果と使い方
    1. 医薬品と「医薬部外品」の決定的な違いとは?
    2. 定番アイテム①:貼るタイプ(ヴェポラッブ、かぜパップ等)
    3. 定番アイテム②:塗るタイプ(鼻の下に塗るスティックなど)
    4. 定番アイテム③:のど飴(メントール系)
  5. コンビニの総合感冒薬は鼻づまりに効く?有効成分(抗ヒスタミン剤など)をチェック
    1. 総合感冒薬(風邪薬)の立ち位置
    2. 鼻づまりに効く成分①:抗ヒスタミン剤
    3. 鼻づまりに効く成分②:交感神経興奮剤(鼻粘膜収縮剤)
    4. コンビニで買える風邪薬の「成分表示」を見るクセをつけよう
  6. 鼻づまりを悪化させる「乾燥」対策:濡れマスクと加湿に役立つアイテム活用術
    1. なぜ乾燥すると鼻が詰まるの?
    2. コンビニ最強アイテム「濡れマスク」の実力
    3. 濡れマスクがない時の代用テクニック
    4. 飲み物で「内側から」加湿する
    5. ホテルなどで役立つ「簡易加湿器」の作り方
  7. 点鼻薬や強力な鼻炎薬が欲しいなら「ドラッグストア」へ行くべき理由と選び方
    1. 鼻づまりに「即効性」を求めるなら点鼻薬(ナザールスプレーなど)
    2. アレルギー性鼻炎なら「アレルビ」などの内服薬
    3. なぜドラッグストアなら買えるのか?
    4. 24時間営業のドラッグストアも探してみよう
    5. ネット通販(Amazon, 楽天)で常備薬を買っておくのが最強の対策
  8. 【緊急時の裏技】薬がない!鼻づまりを解消するツボ押しやマッサージの簡単な方法
    1. 鼻の横にある「迎香(げいこう)」のツボ
    2. 眉頭にある「攅竹(さんちく)」のツボ
    3. 首の後ろにある「風池(ふうち)」のツボ
    4. 蒸しタオルで鼻を温める
    5. 詰まっている方を上にして横になる
  9. 薬に頼らず鼻の通りを良くする「飲み物」や「食べ物」の選び方
    1. 体を温める「温かい飲み物」が基本
    2. 避けるべき飲み物(逆効果!)
    3. スースーする食べ物(ミント、大根)
    4. 刺激物(ネギ、玉ねぎ、わさび)は効果ある?
    5. コンビニで選ぶなら「具だくさんのスープ」や「ホットのお茶」
  10. 鼻づまりの薬をコンビニで買う前に確認すべき「副作用」の基礎知識
    1. 副作用の王様:「眠気」(抗ヒスタミン剤)
    2. 点鼻薬の使いすぎに注意!「薬剤性鼻炎(リバウンド)」
    3. その他の副作用(口の渇き、胃腸障害など)
    4. 買う前に「使用上の注意」を絶対に読むこと
  11. 高熱・強い痛みを伴う鼻づまり:自己判断せずに病院を受診する目安
    1. ただの鼻づまりじゃないかも?「副鼻腔炎(蓄膿症)」のサイン
    2. こんな症状が出たら危険!(すぐに病院へ)
    3. 夜間でも相談できる窓口(#7119など)
    4. 何科を受診すべき?(耳鼻咽喉科)
  12. まとめ:夜中の急な鼻づまり、コンビニ活用術と最善の行動プラン
    1. コンビニでできること、できないこと(おさらい)
    2. どこストア的「夜中の鼻づまり対策」行動チャート
    3. 最終結論:コンビニは「緩和」、ドラッグストアは「治療」
    4. 事前に「置き薬」を準備するのが一番の安心

結論:コンビニで鼻づまりの薬は「買える」?「買えない」?

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夜中に限って、なぜか鼻が詰まる…。息苦しくて眠れないし、ティッシュは手放せないし、本当に最悪の状況ですよね。

そんな時、最後の砦として思い浮かぶのが、24時間営業のコンビニエンスストア。

「お願い、鼻づまりの薬を売ってて…!」

そんな藁にもすがる思いでこの記事にたどり着いたあなたに、まず結論からお伝えします。

 

残念ながら、ほとんどのコンビニでは「鼻づまり専用の医薬品」は買えません。

 

「え、うそでしょ…絶望した…」

そう思ったかもしれません。わかります、その気持ち。でも、どうかこの記事を閉じるのは待ってください!

「ほぼ買えない」と書いたのには理由がありますし、「専用薬」は無理でも、鼻づまりを「緩和」するためのアイテムや、一部の店舗(特にローソン)で買える可能性のある「総合感冒薬(風邪薬)」は存在するからです。

 

まず知ってほしい!コンビニで「鼻づまり専用薬」はほぼ買えません

私たちがドラッグストアで「鼻づまりに効く薬ください」と言って渡されるもの、例えば「アレルビ」や「ストナリニ」のような鼻炎薬、あるいは「ナザールスプレー」のような点鼻薬…。

これらは「第2類医薬品」「指定第2類医薬品」に分類されることがほとんどです。

そして、これらの医薬品を販売するには、「薬剤師」または「登録販売者」という専門の資格を持った人が、お店に常駐していなければならないという法律上のルールがあるんです。

 

夜中のコンビニを想像してみてください。…いますか?白衣を着た専門スタッフさん。

…いないですよね。ほとんどのコンビニは、深夜帯はアルバイトさんや社員さんだけで運営しています。

だから、法律的に「売ることができない」のです。これが、コンビニで鼻づまり専用薬が手に入らない最大の理由です。

 

じゃあ、コンビニで買えるものは何?

「じゃあ、もうコンビニに行くだけ無駄なの?」

いいえ、そんなことはありません!
コンビニには、医薬品ではないけれど鼻づまりを楽にしてくれるアイテムがちゃんと置いてあります。

 

  • 医薬部外品(貼るタイプ、塗るタイプ)
  • のど飴(メントール系)
  • 濡れマスク(超重要!)
  • 体を温める飲み物

 

さらに、先ほど「ほとんどのコンビニ」と言ったのには例外があります。

一部の「医薬品販売コーナー」を設けているローソン(ナチュラルローソンや、調剤薬局併設型の店舗)などでは、日中の時間帯(登録販売者がいる時間)に限って、総合感冒薬(風邪薬)が買える場合があります。

そして、その総合感冒薬には、鼻づまりに効く成分が含まれていることがあるんです。

ただし、これは「夜中」に駆け込むあなたには、残念ながら時間的に当てはまらない可能性が高いです…。

 

この記事でわかること(あなたの疑問、全部解決します)

この記事では、筆者である私「どこストア」が、あなたのそのツラい鼻づまりを少しでも楽にするために、コンビニでできる最大限の対策を徹底的に解説していきます。

 

「なぜコンビニで薬が買えないのか?」という法律の詳しい話から、「じゃあローソン、セブン、ファミマで具体的に何が買えるのか?」という実践的な話、さらには「もう薬は諦めた!お金をかけずに鼻づまりを治す方法」まで、あなたの「知りたい!」に全部答えていきます。

 

今すぐできる対策も紹介するので、ぜひ最後まで読んで、この苦しい夜を乗り切ってくださいね!

(ちなみに、この記事を読んでいる間に、Amazonや楽天市場で「鼻づまり専用薬」をポチっておくのが、将来の自分を救う一番の方法だったりしますよ…)

知っておきたい医薬品販売のルール:コンビニで薬が限定的な理由

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先ほど、「コンビニでは法律的に薬が売れない」と簡単にお伝えしましたが、これってすごく大事なことなので、もう少しだけ詳しく解説させてください。

このルールを知っておくだけで、「なんでコンビニには置いてないんだ!」とイライラすることがなくなり、次に取るべき行動が明確になりますからね。

 

キーワードは「リスク分類」「専門家の配置」です。

 

薬には「リスク分類」があるって知ってましたか?

私たちが普段「薬」と呼んでいるもの(市販薬、OTC医薬品とも言います)は、その副作用のリスクの高さに応じて、3つのグループに分類されています。

これが「リスク分類」です。

 

具体的には以下の3つに分けられます。

 

分類 リスク 販売の専門家 主な例
第1類医薬品 特に高い 薬剤師 ロキソニンS(一部)、ガスター10など
第2類医薬品 高い 薬剤師または登録販売者 鼻炎薬、点鼻薬、風邪薬、鎮痛剤(EVE)など
第3類医薬品 比較的低い 薬剤師または登録販売者
(※常駐義務なし)
ビタミン剤、整腸薬、湿布薬(一部)など

 

どうでしょう。あなたが今まさに欲しい「鼻炎薬」「点鼻薬」は、ガッツリ「第2類医薬品」に入っていますよね。

 

第1類医薬品とは?(薬剤師が必須)

これは市販薬の中で最もリスクが高いとされるグループです。

例えば、強力な鎮痛成分を含む「ロキソニンS(内服薬)」や、胃酸を強力に抑える「ガスター10」などがこれにあたります。

これらの薬は、薬剤師さんでなければ販売できず、さらに「お客さんから質問がなくても、書面で情報提供する義務」があります。

調剤薬局ならともかく、コンビニでこれをクリアするのは、現状ほぼ不可能です。だからコンビニでは絶対に買えません。

 

第2類医薬品とは?(鼻炎薬はココ!)

ここが一番のポイントです。

私たちが頼りにする市販薬のほとんど、風邪薬、解熱鎮痛剤(イブやバファリン)、そしてアレルギー性鼻炎の薬や点鼻薬は、この「第2類医薬品」に含まれます。(※一部、指定第2類というさらに注意が必要なものもあります)

 

このグループの薬を販売するためには、「薬剤師」または「登録販売者」がお店にいる必要があります。

「登録販売者」というのは、都道府県知事の試験に合格した、第2類・第3類医薬品を販売できる専門資格のことです。

 

そう、コンビニがもし第2類医薬品を売りたいなら、登録販売者さんを(少なくとも日中の営業時間)雇わなければならないのです。

人件費を考えると、24時間営業のすべてのお店に配置するのは現実的ではありませんよね。これが、コンビニで鼻炎薬が買えない理由です。

 

第3類医薬品とは?(これならコンビニでも置ける?)

これはリスクが比較的低いとされるグループ。ビタミン剤や整腸薬(ビオフェルミンSなど)、一部の湿布薬(サロンパスなど)が該当します。

第3類医薬品は、販売時に専門家(薬剤師や登録販売者)が必ずしも常駐している必要はありません(「常駐」の解釈が緩和されています)。

「じゃあ、これならコンビニに置けるじゃん!」と思いますよね。

おっしゃる通り!

だから、一部のコンビニでは、栄養ドリンクの棚の近くなどに、第3類医薬品のビタミン剤や整腸薬が置かれていることがあるんです。

…ただ、残念ながら、鼻づまりに直接効くような第3類医薬品は、ほぼありません。

だから、結局、コンビニで「鼻づまりを治す薬」を探すのは難しい、という結論に戻ってきてしまうのです。

 

もっと詳しく知りたい方は、Googleで「医薬品 リスク分類」と検索してみると、厚生労働省の詳しいページなどが出てきますよ。

ローソン・セブン・ファミマ:薬の販売状況と時間帯の違いを徹底比較

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「法律のルールはわかったけど、それでも!どこかに売ってるコンビニがあるんじゃないの?」

そうですよね、諦めきれませんよね。

では、ここからはもっと具体的に、大手3社(ローソン、セブンイレブン、ファミリーマート)の状況を比較してみましょう。どこストアが徹底的にリサーチしました!

 

【最有力】医薬品が買える可能性が一番高いのは「ローソン」

もし、あなたが今、「どうしてもコンビニで薬を…!」と探すなら、真っ先に行くべきは「ローソン」です。

ローソンは、他のチェーンに比べて、医薬品の取り扱いに最も積極的です。

 

ただし、普通のローソンではありません。以下の特徴があるローソンを探してください。

 

1. 「H&B(ヘルス&ビューティー)」の看板があるローソン
これは、化粧品や日用品、そして医薬品の品揃えを強化した店舗形態です。「ナチュラルローソン」の一部もこれに該当することがあります。都市部や大きな駅の近くにあることが多いですね。

 

2. 調剤薬局が「併設」されているローソン
最近増えているのが、クオール薬局など、調剤薬局がコンビニと一体化している店舗です。見た目がもう半分薬局なので、すぐにわかります。

 

これらの店舗には、日中(だいたい朝9時~夜8時ごろまで、店舗によります)「登録販売者」さんが常駐している可能性が非常に高いです。

そのため、第2類・第3類医薬品の棚があり、風邪薬(パブロン、ルルなど)や、鎮痛剤(EVE、バファリンなど)、胃腸薬、そして場合によっては鼻炎薬(アレグラFXなど)や点鼻薬が置いてあることもあります!

 

セブンイレブンやファミリーマートの現状は?

では、店舗数No.1のセブンイレブンや、ファミマはどうでしょうか。

 

・セブンイレブン
セブンイレブンも、一部の店舗では医薬品の取り扱いを実験的に行っています。が、ローソンに比べるとその数は圧倒的に少ないのが現状です。「薬局併設型」の店舗も存在はしますが、ローソンほど積極的ではない印象ですね。

 

・ファミリーマート
ファミリーマートも同様です。ドラッグストアと一体化した店舗(ファミマ!!+ドラッグイレブンなど)も一部地域には存在しますが、全国的に見れば稀です。

 

結論として、セブンやファミマに駆け込んでも、医薬品(第2類)に出会える確率は、限りなく低いと言わざるを得ません。第3類医薬品(ビタミン剤など)が少し置いてあればラッキー、という程度に考えておくのが無難です。

 

【超重要】薬が買えるローソンでも「24時間」買えるわけじゃない

これが最大の落とし穴です。

あなたがこの記事を読んでいるのは、おそらく「夜中」ですよね。

 

先ほど、薬が買えるローソンには「登録販売者」さんがいると言いました。
でも、その方々は24時間働いているわけではありません。

 

法律(薬機法)で、第2類医薬品を販売できるのは「専門家が常駐している時間帯のみ」と定められています。

多くの店舗では、登録販売者さんが帰宅する夜8時~10時ごろ(店舗によります)には、医薬品コーナー自体が閉鎖されてしまいます。(棚に鍵がかかったり、カーテンが閉められたりします)

 

つまり、たとえ薬を置いているローソンに行ったとしても、夜中や早朝では、結局買うことができないのです。

 

夜中に駆け込めるのは、やはり24時間営業のドラッグストア(ドン・キホーテの一部店舗など)だけ、というのが現実的な答えになってしまいますね…。

【貼るだけ・嗅ぐだけ】コンビニで確実に入手できる「医薬部外品」の効果と使い方

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「夜中のローソンに行っても薬は買えないのか…もうダメだ…」

いえいえ、まだ諦めるのは早いです!ここからが本番です。

医薬品は無理でも、あなたの鼻づまりを「今すぐ」楽にしてくれるアイテムは、どのコンビニにも(セブンでもファミマでも)置いてあります!

それが「医薬部外品」です。

 

医薬品と「医薬部外品」の決定的な違いとは?

まず、「医薬部外品」って何?って話ですよね。

 

  • 医薬品:病気の「治療」を目的としたもの。厚生労働省が効果を認めた有効成分が入っている。
  • 医薬部外品:病気の「防止」や「衛生」を目的としたもの。効果が「緩和」なもの。

 

簡単に言うと、「治療するパワーはないけど、症状を和らげるお手伝いはできるよ」というのが医薬部外品です。

これらは「薬剤師」や「登録販売者」がいなくても販売できるため、24時間、どのコンビニでも買うことができます!

鼻づまりに苦しむあなたの、夜中の強い味方です。

 

定番アイテム①:貼るタイプ(ヴェポラッブ、かぜパップ等)

これが一番のおすすめです。

風邪薬や衛生用品のコーナーに、「胸に貼る」タイプのスースーするシートが置いてあるのを見たことがありませんか?

 

・大正製薬「ヴィックス ヴェポラッブ」(塗るタイプ・医薬部外品)
これは超定番ですね。コンビニでは塗り薬のジャータイプではなく、シート状の「かぜパップ」的なものが置かれていることもあります。胸や喉元に塗る(または貼る)と、体温で温められた有効成分(ユーカリ油、メントール、カンフルなど)が蒸気となって鼻や口から吸い込まれ、呼吸を楽にしてくれます。

 

・エスエス製薬「エスタックかぜパップ-s」(医薬部外品)
これもコンビニ向けに開発された商品です。同じくメントールなどの芳香成分が、鼻づまりやくしゃみを和らげてくれます。

 

【使い方】
パッケージに書いてある通り、胸や、喉仏の下あたりにペタッと貼るだけ。寝ている間もじわじわと効果が続くのが嬉しいポイントです。直接鼻に作用するわけではなく、香りの効果で「鼻が通った感じ」にさせてくれるのですが、息苦しい夜にはこれだけでもかなり違いますよ。

 

定番アイテム②:塗るタイプ(鼻の下に塗るスティックなど)

リップクリームのような形状で、鼻の下に直接塗るスティックタイプも強力な助っ人です。

 

・メンソレータム「鼻下ぬり薬」(医薬部外品)など
これはメントールやユーカリ油を配合したバームです。鼻のすぐ下に塗るので、スースーする香りをダイレクトに吸い込むことができ、即効性を感じやすいのが特徴です。

 

【使い方】
鼻の下(人中)あたりに、ちょんちょんと塗るだけ。ただし、ティッシュで鼻をかみすぎていると、肌が荒れてヒリヒリすることがあるので注意してくださいね。もしメンソレータム(軟膏)が置いてあれば、それでも代用できます。

 

定番アイテム③:のど飴(メントール系)

お菓子の棚にも助っ人がいます。

龍角散のど飴、ホールズ、ヴィックスのど飴など、メントールやハーブが強力な「のど飴」です。

 

【使い方】
口に入れてゆっくり舐めるだけ。舐めている間、スースーする成分が喉から鼻へと抜けていき、一時的に鼻の通りが良くなります。

特に、鼻づまりで口呼吸になって喉がイガイガしている時には、喉の加湿もできて一石二鳥です。「治療」効果はありませんが、気休めとしては十分すぎる効果を発揮してくれます。

 

これらの医薬部外品は、もちろんAmazonや楽天市場でも箱買いできます。特に「貼るタイプ」は風邪のひきはじめにも使えるので、常備薬として置いておくのを強くオススメしますよ。

コンビニの総合感冒薬は鼻づまりに効く?有効成分(抗ヒスタミン剤など)をチェック

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さて、ここからは「もし、あなたがラッキーで、医薬品を売っているローソンに、登録販売者さんがいる時間(日中)に行けたなら…」という、少し条件付きの話です。

(夜中に読んでいる方は、次のH2「乾燥対策」に進んでもらっても大丈夫ですよ!)

 

コンビニに置いてある医薬品の棚には、「鼻炎薬」としてピンポイントの商品は少なく、「総合感冒薬(そうごうかんぼうやく)」、つまり「風邪のいろんな症状に効きますよ」という薬がメインで置かれています。

 

「風邪薬で、鼻づまりが本当に治るの?」
はい、ちゃんと効く成分が入っています!

 

総合感冒薬(風邪薬)の立ち位置

総合感冒薬というのは、その名の通り「総合的」な薬です。

「熱」「咳・たん」「鼻水・鼻づまり」「喉の痛み」など、風邪の諸症状を全部まとめてドンと抑え込もう、という成分構成になっています。

 

あなたが今ツラいのは「鼻づまり」だけかもしれませんが、この際、他の症状もまとめて抑えてくれるなら好都合ですよね。

買う時は、必ずパッケージの裏側にある「成分表示」をチェックしてください。そこに、これから説明する成分が入っていれば、あなたの鼻づまりに効果が期待できます。

 

鼻づまりに効く成分①:抗ヒスタミン剤

これは鼻水やくしゃみに効くメイン成分です。

 

  • d-クロルフェニラミンマレイン酸塩
  • クレマスチンフマル酸塩

 

これらの成分は、アレルギー反応を引き起こす「ヒスタミン」という物質の働きをブロックします。

「鼻水」が減れば、結果的に「鼻づまり」も緩和されますよね。特に、アレルギー性鼻炎(花粉症など)が原因で鼻が詰まっている人には効果的です。

ただし、最大の副作用として「眠気」があります。夜に飲んで寝るだけなら問題ありませんが、日中に飲む場合は注意が必要です。

 

鼻づまりに効く成分②:交感神経興奮剤(鼻粘膜収縮剤)

これが「鼻づまり」にダイレクトに効く成分です!

 

  • プソイドエフェドリン塩酸塩
  • dl-メチルエフェドリン塩酸塩
  • フェニレフリン塩酸塩

 

鼻づまりというのは、鼻の粘膜にある血管が炎症でブワッと広がり、腫れ上がっている状態です。

これらの成分は、その腫れた血管を「キュッ」と収縮させる働きがあります。物理的に腫れが引くので、空気の通り道ができて、鼻が通るようになるわけです。

市販の鼻炎薬の多くに、このタイプの成分が含まれています。

 

コンビニで買える風邪薬の「成分表示」を見るクセをつけよう

コンビニ(医薬品取扱店)で買える代表的な風邪薬といえば、「パブロンゴールドA」や「新ルルAゴールドDX」などがありますね。

 

例えば「パブロンゴールドA」の成分を見てみると…
ちゃんと入っています。「d-クロルフェニラミンマレイン酸塩」(抗ヒスタミン剤)。

「新ルルAゴールドDX」には…
入っています。「クレマスチンフマル酸塩」(抗ヒスタミン剤)と「ベラドンナ総アルカロイド」(鼻水を抑える)。

 

このように、総合感冒薬でも、鼻水・鼻づまりに対応する成分はしっかり含まれているんです。

もしあなたが「登録販売者さんがいる時間」にコンビニに行けたなら、「鼻づまりに効く風邪薬はどれですか?」と勇気を出して聞いてみましょう。それが一番確実ですよ。

Googleで「総合感冒薬 鼻づまり 成分」と調べてみるのも勉強になります。

・鼻づまりを悪化させる「乾燥」対策:濡れマスクと加湿に役立つアイテム活用術
・点鼻薬や強力な鼻炎薬が欲しいなら「ドラッグストア」へ行くべき理由と選び方
・【緊急時の裏技】薬がない!鼻づまりを解消するツボ押しやマッサージの簡単な方法
・薬に頼らず鼻の通りを良くする「飲み物」や「食べ物」の選び方
・鼻づまりの薬をコンビニで買う前に確認すべき「副作用」の基礎知識

鼻づまりを悪化させる「乾燥」対策:濡れマスクと加湿に役立つアイテム活用術

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さて、ここからは「夜中にコンビニに駆け込んだ」あなたが、今すぐ実行できる、最も現実的で効果的な対策の話です。

医薬品や医薬部外品が手に入っても入らなくても、「乾燥対策」は絶対にやってください。

なぜなら、鼻づまりの最大の敵は「乾燥」だからです!

 

なぜ乾燥すると鼻が詰まるの?

不思議に思いませんか?冬の乾燥した日や、エアコンが効いた部屋にいると、鼻が詰まりやすくなります。

これには理由があります。

 

1. 粘膜の防御反応
鼻の粘膜は、外から入ってくるウイルスやホコリをキャッチするために、適度な湿り気(鼻水)を保っています。空気が乾燥しすぎると、鼻は「ヤバイ!乾燥しすぎる!」とパニックになり、潤いを保とうとして、逆に鼻水を過剰に分泌したり、粘膜自体が腫れてしまったりするんです。

 

2. 鼻水の「粘度」が上がる
乾燥していると、サラサラだった鼻水がネバネバになっていきます。粘り気が出ると、鼻の奥に留まりやすくなり、それが「詰まり」の原因になります。

 

3. 口呼吸の悪循環
鼻が詰まると、当然「口呼吸」になりますよね。口で呼吸すると、今度は喉が乾燥します。喉が乾燥すると、体はさらに危険を感じて、鼻や喉の粘膜を腫れさせて潤いを守ろうとします。…もう最悪の悪循環です。

 

だから、この悪循環を断ち切る「加湿」こそが、最強の応急処置なんです。

 

コンビニ最強アイテム「濡れマスク」の実力

そこで登場するのが、コンビニの衛生用品コーナーに必ず置いてある「濡れマスク」です。

 

これは文字通り、マスクの内側にウェットフィルターが仕込まれていて、呼吸するたびに湿った空気を鼻や口に送り込んでくれるアイテムです。

「小林製薬 のどぬ~る ぬれマスク」などが有名ですね。

 

これを着けて寝るだけで、睡眠中の乾燥を劇的に防ぐことができます。

鼻の粘膜が潤うことで、粘膜の腫れが引きやすくなったり、ネバネバだった鼻水がサラサラになって流れやすくなったりします。

また、メントール成分などが配合された「立体タイプ」を選べば、口元の空間が確保されて呼吸がしやすく、同時にスースー感も得られるので、鼻づまりの夜には最適です。

 

はっきり言って、夜中に薬を探し回るより、濡れマスクを1個買って帰るほうが、よっぽど賢明な判断です。

 

濡れマスクがない時の代用テクニック

「コンビニに行ったけど、濡れマスクが売り切れてた!」

そんな時は、普通の「マスク」と「ティッシュペーパー」を買ってください。

 

【即席濡れマスクの作り方】
1. ティッシュペーパー(またはガーゼ)を水で軽く濡らし、絞ります。
2. それをマスクの内側(口と鼻が当たる部分)に挟み込みます。
3. そのままマスクを装着!

 

これだけで、市販の濡れマスクとほぼ同じ効果が得られます。ただし、ティッシュがビチャビチャだと息苦しいので、湿り気は調整してくださいね。

 

飲み物で「内側から」加湿する

コンビニのドリンクコーナーも活用しましょう。

「ホットドリンク」(お茶、白湯、生姜湯など)を買って、ゆっくりと飲みます。

ポイントは「飲む」こと自体による水分補給(内側からの加湿)と、カップから立ち上る「湯気」を吸い込むこと(外側からの加湿)です。

湯気を吸い込むと、鼻の粘膜が直接温められ、血行が良くなることで、一時的に詰まりが解消されることがあります。

 

ホテルなどで役立つ「簡易加湿器」の作り方

もしあなたが旅行先のホテルで苦しんでいるなら、この方法も試してください。

ホテルの部屋には、だいたい電気ケトルがありますよね。

 

1. 電気ケトルでお湯を沸かします。
2. 部屋にあるコップや洗面器にお湯を注ぎます。
3. それを枕元に置いて寝ます。

 

これだけで、寝床の周りの湿度がかなり上がります。ヤケドにはくれぐれも注意してくださいね。

(タオルを濡らして部屋に干す、というのも定番ですが、お湯の湯気のほうが即効性がありますよ)

点鼻薬や強力な鼻炎薬が欲しいなら「ドラッグストア」へ行くべき理由と選び方

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コンビニでできる対策(医薬部外品、濡れマスク)はあくまで「緩和」です。

「そんなんじゃ足りない!今すぐこの詰まりを解消したいんだ!」

という、強い症状に悩まされているあなたは、やはり「ドラッグストア(薬局)」へ行くべきです。

 

鼻づまりに「即効性」を求めるなら点鼻薬(ナザールスプレーなど)

ドラッグストアに行けば、「第2類医薬品」が買えます。

鼻づまり解消の王様といえば、「点鼻薬(てんびやく)」です。

 

・佐藤製薬「ナザールスプレー」
・大正製薬「パブロン点鼻薬」

 

これらは「鼻粘膜収縮剤(ナファゾリン塩酸塩など)」が主成分です。

コンビニの風邪薬のところでも説明しましたが、これは腫れ上がった鼻の粘膜の血管を「強制的に」収縮させる薬です。

シュッとひと吹きすれば、個人差はありますが多いの場合、数分~10分程度で、ウソのように鼻が通ります。

この即効性は、内服薬(飲み薬)には絶対に真似できません。

ただし、強力なだけに注意点もあります(詳しくはH2-10で解説します)。

 

アレルギー性鼻炎なら「アレルビ」などの内服薬

もしあなたの鼻づまりが、花粉症やハウスダストなどの「アレルギー」が原因だとわかっているなら、内服薬(飲み薬)が根本的な解決に役立ちます。

 

・「アレルビ」「アレグラFX」(フェキソフェナジン塩酸塩)
・「ストナリニS」「コンタック鼻炎Z」(セチリジン塩酸塩)
・「エバステルAL」(エバスチン)

 

これらは「抗ヒスタミン薬」の中でも「第2世代」と呼ばれるもので、従来の風邪薬に入っている抗ヒスタミン薬に比べて「眠気」の副作用が格段に少ないのが特徴です。(※ゼロではありません)

即効性は点鼻薬に劣りますが、1日1回~2回の服用で、アレルギー反応(鼻水・鼻づまり・くしゃみ)自体を長時間抑え続けてくれます。

 

なぜドラッグストアなら買えるのか?

もうお分かりですね。

ドラッグストアには、日中の営業時間中、「薬剤師」または「登録販売者」が必ず常駐しているからです。

彼ら・彼女らは、薬のプロフェッショナルです。「今、鼻づまりがひどくて…」と相談すれば、あなたに最適な第2類医薬品(点鼻薬か、内服薬か)を選んでくれます。

 

24時間営業のドラッグストアも探してみよう

「でも、今もう夜中だからドラッグストアも閉まってる…」

諦めないでください!
大都市圏であれば、24時間営業のドラッグストアが存在する場合があります。

また、「ドン・キホーテ」の一部店舗は、医薬品コーナーが深夜まで(あるいは24時間)開いていることがあります。

 

今すぐ、スマホの地図アプリやGoogleで「深夜営業 ドラッグストア 近く」または「ドンキホーテ 医薬品 営業時間」と検索してみてください!

 

ネット通販(Amazon, 楽天)で常備薬を買っておくのが最強の対策

ここまで読んで、賢明なあなたはお気づきでしょう。

夜中に苦しんでから薬を探し回るのは、本当に効率が悪いんです。

 

最強の対策は、「元気なうちに、常備薬として鼻炎薬や点鼻薬を買っておくこと」です。

ドラッグストアで買うのも良いですが、忙しいならAmazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングなどのネット通販を利用するのが一番ラクです。

第2類医薬品であっても、ネット通販では簡単なチェックリスト(副作用の確認など)に答えるだけで、薬剤師さんの確認を経て、自宅まで配送してくれます。(※第1類はもう少し手続きが必要です)

 

「ナザールスプレー」や「アレルビ」を1箱、救急箱に入れておくだけで、未来のあなたが救われます。この記事の最後にあるリンク(affbox)も、ぜひチェックしてみてくださいね。

【緊急時の裏技】薬がない!鼻づまりを解消するツボ押しやマッサージの簡単な方法

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「コンビニに行ったけど、医薬部外品も売り切れてた!」
「深夜のドラッグストアも近所にない!」
「もう今すぐ、1円も使わずにこの詰まりをなんとかしたい!」

 

わかりました。そんなあなたのための「緊急時の裏技」です。

薬も道具も要りません。あなたの「指」さえあれば、鼻の通りを一時的に改善できる可能性があります。それが「ツボ押し」です。

 

鼻づまりに効くとされるツボはいくつかありますが、ここでは特に有名で簡単なものを紹介します。

 

鼻の横にある「迎香(げいこう)」のツボ

これは鼻づまりの特効ツボとして、最も有名なツボです。

 

【場所】
左右の小鼻(鼻翼)の、すぐ横のくぼみです。ほうれい線が始まるあたり、と言ってもいいかもしれません。「ここかな?」と指で押してみて、少し「ズーン」と響くような痛み(痛気持ちいい感じ)がするところが正解です。

 

【押し方】
1. 両手の中指(または人差し指)を、左右の「迎香」に当てます。
2. 息をゆっくり吐きながら、気持ちいいと感じる強さで、垂直に5秒ほど押し込みます。
3. 息を吸いながら、ゆっくりと力を抜きます。
4. これを5~10回ほど繰り返します。

 

押しながら、指を小さくクルクルとマッサージするのも効果的です。鼻周りの血行が良くなり、粘膜の腫れが引くのを助けてくれます。

 

眉頭にある「攅竹(さんちく)」のツボ

「鼻が詰まりすぎて、頭や目の奥まで重くなってきた…」という時に試してほしいのがココです。

 

【場所】
左右の眉毛の、内側(鼻側)の端っこにある、骨のくぼみです。眉頭を指でなぞると、ポコッとへこんでいるのがわかるはずです。

 

【押し方】
1. 両手の親指(または人差し指)を、左右の「攅竹」に当てます。
2. 息を吐きながら、頭の中心に向かって、少し持ち上げるように「グーッ」と5秒ほど圧迫します。
3. 息を吸いながら、ゆっくり力を抜きます。
4. これを5回ほど繰り返します。

 

目と鼻はつながっています。このツボを刺激することで、鼻の奥(副鼻腔)の緊張がほぐれ、スッと楽になることがあります。

 

首の後ろにある「風池(ふうち)」のツボ

鼻づまりだけでなく、風邪のひきはじめのゾクゾク感や、頭痛、首こりにも効く万能ツボです。

 

【場所】
首の後ろ。髪の毛の生え際あたりで、首の真ん中の太い筋(僧帽筋)の外側にあるくぼみです。両手の親指で、後頭部の骨の下あたりをグッと持ち上げるように探ると、「そこそこ!」というポイントが見つかるはずです。

 

【押し方】
1. 両手の親指を「風池」に当て、他の指は頭を包み込むように支えます。
2. 頭の重みを利用して、親指でグーッと圧をかけながら、頭を少し後ろに倒します。
3. 5~10秒キープして、ゆっくり戻します。
4. これを3~5回繰り返します。

 

蒸しタオルで鼻を温める

ツボ押しと合わせて行いたいのが、鼻を「直接温める」ことです。

 

【やり方】
1. タオルを水で濡らして、軽く絞ります。
2. 電子レンジで 30秒~1分ほど加熱します。(アツアツになりすぎないよう注意!)
3. ヤケドしない温度か確認し、その蒸しタオルを鼻全体(目の下から口の上あたり)に当てます。
4. タオルが冷めるまで、ゆっくり深呼吸します。

 

鼻の周りの血行が劇的によくなり、粘膜の腫れが引き、固まった鼻水も流れやすくなります。加湿効果も抜群なので、一石二鳥です。

 

詰まっている方を上にして横になる

これは即効性がある裏ワザです。

例えば「左の鼻」が詰まっている場合、「右側」を下にして(つまり詰まっている左側を上にして)横向きに寝ます。

数分すると、重力や血流の関係で、上になっている左側の鼻の詰まりが、スッと楽になることがあります。(その代わり、下になった右側が詰まり始めることもありますが…)

寝返りを打つための一時的な対策として、覚えておくと便利ですよ。

薬に頼らず鼻の通りを良くする「飲み物」や「食べ物」の選び方

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ツボ押しやマッサージと並行して、コンビニで「あるもの」を買って飲食することでも、鼻づまりの緩和が期待できます。

薬が買えない夜中でも、ドリンクや食品なら確実に手に入りますよね。ここでもキーワードは「温める」ことと「刺激」です。

 

体を温める「温かい飲み物」が基本

鼻が詰まっている時、体は冷えていることが多いです。体が冷えると、血行が悪くなり、鼻の粘膜にも影響が出ます。

まずは、コンビニのホットドリンクコーナーへ行きましょう。

 

【おすすめの飲み物】

・白湯(さゆ)
一番シンプルですが、内臓から体を温め、水分補給(加湿)するのに最適です。ミネラルウォーターを買って、もし可能ならレンジで温めましょう(ホテルのケトルなど)。

 

・生姜湯(しょうがとう)
コンビニの粉末ドリンクコーナーにあることが多いです。生姜の成分「ショウガオール」や「ジンゲロール」には、体を温め、血行を促進する強力な作用があります。発汗作用もあるので、風邪のひきはじめにもピッタリです。

 

・ハーブティー(ペパーミント、カモミール)
ペパーミントティーに含まれる「メントール」は、鼻のスースー感を与えてくれます。カモミールティーにはリラックス効果もあるので、鼻づまりでイライラしている時におすすめです。これらの湯気を吸い込むことも忘れずに。

 

避けるべき飲み物(逆効果!)

逆に、コンビニで選んではいけない飲み物もあります。

 

・冷たいジュースやスポーツドリンク
体が冷えると血管が収縮し、一見、鼻の腫れが引きそうですが、内臓が冷えると免疫力が低下し、根本的な解決になりません。水分補給は「常温」か「ホット」が鉄則です。

 

・アルコール(お酒)
これは絶対にNGです。アルコールを摂取すると、血管が拡張します。つまり、鼻の粘膜の腫れ(血管の拡張)を、さらに悪化させてしまうんです。「寝酒」のつもりで飲むと、悪夢のような鼻づまりに襲われるので、絶対にやめましょう。

 

・乳製品(牛乳、カフェオレなど)
人によりますが、乳製品は鼻水(鼻の粘液)を濃くする、ネバネバさせると言われることがあります。鼻づまりが悪化する可能性があるので、ツラい時は避けておくのが無難かもしれません。

 

スースーする食べ物(ミント、大根)

食べ物でスースー感をプラスするのも良い手です。

 

・ミント系のガムやタブレット
のど飴と同じ理屈ですね。お菓子の棚にある強力なミントタブレット(フリスク、ミンティアなど)を口に含めば、強烈な刺激が鼻を突き抜けて、一時的に通りが良くなります。

 

・大根(おでん、大根おろし)
大根に含まれる辛味成分「アリルイソチオシアネート」には、殺菌作用や抗炎症作用があると言われています。コンビニのおでんの「大根」をハフハフしながら食べたり、もしあれば「大根おろし」が乗った蕎麦などを温めて食べるのも良いでしょう。

 

刺激物(ネギ、玉ねぎ、わさび)は効果ある?

玉ねぎを刻むと涙が出ますよね。あれは「硫化アリル」という成分が、鼻や目の粘膜を刺激するからです。

この刺激を利用して、鼻の通りを良くしようという民間療法があります。

 

コンビニでネギや玉ねぎそのものを手に入れるのは難しいですが、例えば「わさび」が効いたお茶漬けや、「七味唐辛子」をたっぷりかけたうどんなどを食べると、カッと刺激が来て、鼻水がドッと出て、結果的に鼻が通ることがあります。

(ただし、胃が弱っている時はやめておきましょう)

 

コンビニで選ぶなら「具だくさんのスープ」や「ホットのお茶」

結論として、夜中にコンビニで選ぶべきは、「生姜入りのスープ」や「豚汁」、そして「ホットの緑茶」や「生姜湯」です。

体を芯から温め、水分と適度な塩分を補給し、湯気で鼻を加湿する。これが薬のない夜を乗り切るための、コンビニフード活用術です。

Googleで「鼻づまり 飲み物 効果」と検索すると、色々な情報が見つかりますよ。

鼻づまりの薬をコンビニで買う前に確認すべき「副作用」の基礎知識

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もしあなたが運良くコンビニ(の医薬品取扱店)や深夜のドラッグストアで薬を手に入れられたとして…それを飲む前に、必ず知っておいてほしいのが「副作用」の話です。

ツラい鼻づまりから解放されたい一心で、用法・用量を守らなかったり、自分の体質に合わない薬を使ったりすると、もっとツラい状況になりかねません。

 

「薬=リスク」という意識は、絶対に持っていてくださいね。

 

副作用の王様:「眠気」(抗ヒスタミン剤)

先ほど(H2-5)でも触れましたが、総合感冒薬や鼻炎薬に含まれる「d-クロルフェニラミンマレイン酸塩」などの「第1世代抗ヒスタミン剤」は、強烈な眠気を引き起こすことで有名です。

 

【なぜ眠くなるのか?】
アレルギー反応を起こす「ヒスタミン」は、実は脳内で「目を覚ましておく(覚醒)」ためにも働いています。

第1世代の抗ヒスタミン薬は、鼻で働くヒスタミンをブロックするだけでなく、脳にも簡単に侵入して、脳のヒスタミンまでブロックしてしまいます。

その結果、脳の覚醒レベルが下がり、ボーッとしたり、強烈な眠気に襲われたりするわけです。

 

夜、寝る前に飲むなら「むしろ好都合」と思うかもしれませんが、翌朝まで眠気が残る(持ち越す)ことも珍しくありません。

このタイプの薬を飲んだ後は、絶対に車や機械の運転をしてはいけません。(パッケージにも必ず書いてあります)

 

点鼻薬の使いすぎに注意!「薬剤性鼻炎(リバウンド)」

これは、即効性のある「点鼻薬」を使う上で、最大の注意点です。

 

血管収縮剤(ナファゾリンなど)が入った点鼻薬は、シュッとすれば数分で鼻が通るので、魔法のように感じます。

…ですが、これを1日に何度も、何日も連続で使い続けるとどうなるか。

 

鼻の粘膜が「薬の刺激がないと、もう縮めない!」とサボるようになってしまいます。

さらに、薬が切れた時の「リバウンド」で、使う前よりもっとひどく血管が拡張し、もっとひどい鼻づまりになってしまうんです。

これを「薬剤性鼻炎(やくざいせいびえん)」と呼びます。

 

こうなると、点鼻薬が手放せなくなり、さらに悪化するという負のスパイラルに陥ります。ここまでくると、市販薬ではどうにもならず、耳鼻科での治療が必要になります。

 

点鼻薬は、あくまで「緊急避難」です。
パッケージに書かれている「用法・用量(例:1日3回まで、3時間以上あける)」や「使用期間(例:3~5日程度)」を、絶対に守ってください。

 

その他の副作用(口の渇き、胃腸障害など)

抗ヒスタミン薬や交感神経興奮剤には、他にも以下のような副作用が出ることがあります。

 

  • 口の渇き(口渇):唾液の分泌が抑えられるため。
  • 胃腸障害:胃がムカムカしたり、食欲がなくなったり。
  • 排尿困難:(特に前立腺肥大の傾向がある男性は注意)
  • 動悸、血圧上昇:(交感神経興奮剤の影響。高血圧の人は注意)

 

買う前に「使用上の注意」を絶対に読むこと

市販薬のパッケージには、「してはいけないこと」「相談すること」という欄が必ずあります。

「緑内障の診断を受けた人」「前立腺肥大の人」「高血圧の人」「妊婦・授乳婦」など、使ってはいけない(または注意が必要な)人が細かく指定されています。

 

もしあなたが医薬品を買えたなら、レジで「登録販売者」さんに、「持病があるんですけど、これ飲んでも大丈夫ですか?」と一言確認する勇気を持ちましょう。それが自分の身を守る一番の方法です。

・高熱・強い痛みを伴う鼻づまり:自己判断せずに病院を受診する目安
・まとめ:夜中の急な鼻づまり、コンビニ活用術と最善の行動プラン

高熱・強い痛みを伴う鼻づまり:自己判断せずに病院を受診する目安

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ここまで、コンビニやドラッグストアで「自分で」できる対策(セルフメディケーション)についてお話ししてきました。

ですが、世の中には「市販薬で様子を見てはいけない」危険な鼻づまりも存在します。

「たかが鼻づまり」と侮っていると、大変なことになるかもしれません。

「コンビニで薬を…」と考える前に、まずはご自身の症状を冷静にチェックしてみてください。

 

ただの鼻づまりじゃないかも?「副鼻腔炎(蓄膿症)」のサイン

大人の鼻づまりで、風邪でもない、アレルギーでもない場合、最も疑われるのが「副鼻腔炎(ふくびくうえん)」、昔の言葉でいう「蓄膿症(ちくのうしょう)」です。

 

副鼻腔というのは、鼻の奥(目の下や、おでこのあたり)にある空洞のことです。風邪のウイルスや細菌がこの空洞に入り込んで炎症を起こし、膿(うみ)が溜まってしまう病気です。

膿が溜まっているわけですから、当然、鼻は詰まりますし、市販の鼻炎薬くらいでは太刀打ちできません。

 

こんな症状が出たら危険!(すぐに病院へ)

以下の症状が「鼻づまり」と同時に出ている場合、コンビニやドラッグストアに行っている場合ではありません。自己判断を中止し、医療機関の受診を検討してください。

 

【危険なサイン・チェックリスト】

38度以上の高熱が出ている
色のついた(黄色、緑色)のネバネバした鼻水が大量に出る
□ 鼻水が喉に落ちる(後鼻漏)感じがひどい
目の下(頬骨のあたり)や、おでこを押すと痛い
□ 下を向くと、顔(特に目の奥)がズーンと重く痛む
歯(特に上の奥歯)が浮いたように痛む
□ 嫌なニオイ(膿のニオイ)がする
□ 匂いや味がわからない(嗅覚・味覚障害)

 

これらの症状が一つでも当てはまる場合、それは急性副鼻腔炎の可能性が非常に高いです。

これを放置すると、慢性化して治りにくくなったり、ごく稀にですが炎症が目や脳に及んだりすることもあります。

市販薬でごまかさず、抗生物質など、適切な治療を受ける必要があります。

 

夜間でも相談できる窓口(#7119など)

「夜中に高熱が出てきた、どうしよう…」
「顔が痛すぎて眠れない、救急車を呼ぶべき?」

 

そんな時は、「#7119」(救急安心センター事業)に電話してください。

これは、医師や看護師などの専門家が、24時間体制で「今すぐ救急車を呼ぶべきか」「夜間診療の病院へ行くべきか」「朝まで待っていいか」をアドバイスしてくれる電話相談窓口です。(※実施していない地域もあります)

 

また、お住まいの自治体(市区町村)のウェブサイトには、必ず「夜間・休日の当番医」の情報が掲載されています。

Googleで「#7119」や「〇〇市 夜間診療」と検索してみてください。

 

何科を受診すべき?(耳鼻咽喉科)

もし、上記の「危険なサイン」があり、翌朝まで待てるようなら、必ず「耳鼻咽喉科(じびいんこうか)」を受診してください。

「鼻づまりだから内科かな?」と思うかもしれませんが、鼻・喉・耳の専門家である耳鼻科医に診てもらうのが、的確な診断と治療への一番の近道です。

鼻づまりを甘く見ないこと。これがセルフメディケーションの鉄則です。

まとめ:夜中の急な鼻づまり、コンビニ活用術と最善の行動プラン

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お疲れ様でした。9000文字を超える長い記事(を目指しました!)を最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

夜中に鼻づまりで苦しむあなたの疑問は、解決したでしょうか?

筆者である「どこストア」が、これまでの情報を総まとめし、あなたが今夜取るべき「最善の行動プラン」を提案します。

 

コンビニでできること、できないこと(おさらい)

まず、コンビニで「できること」と「できないこと」を、もう一度しっかり整理しましょう。

 

【コンビニで(たぶん)できないこと】
× 鼻炎薬や点鼻薬(第2類医薬品)を買うこと。
×(特に夜中は)登録販売者が必要な総合感冒薬を買うこと。

 

【コンビニで(確実に)できること】
濡れマスクを買って、鼻と喉を加湿すること。(最優先!)
医薬部外品(貼るヴェポラッブ、塗るスティック)を買って、スースー感で緩和すること。
メントール系ののど飴を買って、鼻の通りを一時的に良くすること。
ホットドリンク(生姜湯、お茶)を買って、体を温め、湯気で加湿すること。

 

そうです。コンビニは「治療する場所」ではなく、「症状を緩和するアイテムで朝まで耐え忍ぶ」ための場所なんです。

 

どこストア的「夜中の鼻づまり対策」行動チャート

今すぐ、以下の順番で行動してみてください。

 

Step 1:症状のセルフチェック
まず、H2-11で紹介した「危険なサイン(高熱、顔の痛み、色のついた鼻水)」がないか確認。もしあれば、コンビニではなく「#7119」や「夜間診療所」の検索を!

 

Step 2:家にあるもので応急処置
コンビニに行く前に、H2-8の「ツボ押し(迎香、攅竹)」や「蒸しタオル」を試します。これだけで楽になることもあります。

 

Step 3:コンビニへ買い出し
一番近いコンビニ(ローソン、セブン、ファミマどこでもOK)へ行きます。

 

Step 4:コンビニでの購入リスト
以下の4点をカゴに入れます。
1. 濡れマスク(最重要)
2. 貼るタイプ or 塗るタイプの「医薬部外品」(あれば)
3. 強力なメントールの「のど飴」
4. 「ホット」の「生姜湯」または「お茶」

(※もし日中で、医薬品取扱ローソンなら、登録販売者さんに総合感冒薬を選んでもらう)

 

Step 5:帰宅後の行動
ホットドリンクを飲みながら湯気を吸い込み、医薬部外品を貼り、濡れマスクを着けて、ツボを押しながら布団に入る。詰まっている方を上にして寝てみましょう。

 

これで、今夜を乗り切れる可能性は格段に上がったはずです。

 

最終結論:コンビニは「緩和」、ドラッグストアは「治療」

今回の結論はシンプルです。

コンビニは「緩和」、ドラッグストア(薬局)は「治療」です。

夜中のコンビニに「治療」を期待して行っても、法律の壁に阻まれてしまいます。今夜はコンビニの「緩和」アイテムでしのぎ、翌朝、必ずドラッグストア(または耳鼻科)に行ってください。

 

事前に「置き薬」を準備するのが一番の安心

そして、一番大事なことをもう一度。

こんなツラい思いを二度としないために、元気なうちに「置き薬」を準備しておきましょう。

 

ドラッグストアで買う時間がない忙しいあなたも、Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングなら、スマホひとつでいつでも注文できますよね。

(中古品や個人輸入品は危険なので、メルカリなどではなく、必ず「Amazon.co.jpが販売」や「楽天24」のような、信頼できる出品者から買ってくださいね)

 

「アレルギー用の鼻炎薬」と「即効性のある点鼻薬」、そして「濡れマスク」を1セット、自宅の救急箱に常備しておく。

これが、夜中の鼻づまりに苦しむ自分を救う、最強の未来への投資です。

 

あなたの鼻づまりが、この記事で少しでも楽になることを、筆者の「どこストア」は心から願っています。お大事に!

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